最終年度は、コロナ禍においても持続可能なこどもの一次救命処置に関する保育士研修プログラムをオンラインレッスンの手法を取り入れて開発した。さらに開発した研修プログラムの有用性について実証研究をおこなった。開発した研修プログラムは、こどもの一次救命処置法の概要など知識に関する箇所はオンデマンド型による動画配信とし、トレーニングの実践に関する箇所はリアルタイム型で行うハイブリッド形式とした。こどもの一次救命処置研修の参加者を開発したオンライン研修群と従来の集合研修群に割り付け、研修の利便性、知識と技能の習得度、採算性について評価した。 その結果、オンライン研修は90%以上の参加者が問題なく操作・接続・受講することができた。オンライン研修の満足度では、90%以上が効率的に時間を使え、計画的に研修に取り組め、身体的な負担が軽減した。知識の習得度では、オンライン研修群は集合研修群よりも研修1か月後の得点が、有意に高いことが認められた。技能の習得度では、オンライン研修群および集合研修群ともに研修直後が最も高い傾向にあった。さらに、オンライン研修群は、研修前と比較し、研修直後、1か月後の方が有意に習得度が高いことが認められた。オンライン研修の採算性は、リアルタイム型の技能研修だけでは利益が得られにくく、運営が困難であることが明らかになった。しかし、オンデマンド型を活用することにより、安定的な運営ができることが確認できた。 オンライン研修は、知識や技能の習得を促すこと、リアルタイム型とオンデマンド型との組み合わせにより安定的な研修の運営が期待できることが示唆された。
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