研究課題/領域番号 |
17K12378
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
坪川 麻樹子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 講師 (10567431)
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研究分担者 |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50293238)
松井 由美子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 教授 (00460329)
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | てんかん / プレパレーション / 小児の術前不安 |
研究実績の概要 |
2019年度は,てんかん手術を受ける児の,絵本を用いた術前プレパレーションの影響を明らかにし,その効果を評価することを目的に実施してきた。より効果的な術前プレパレーション方法を見出すことに繋がり,看護介入プログラムとすることができれば医療の質を向上させることができると考え,実施した。 小児は言語発達の途上により適正な評価への疑問があること,不安・恐怖への対処の未熟さからの倫理的配慮が必要であり,児への評価に際し障壁があることが考えられる。海外では痛み尺度を使用されていることがあるが,フェイススケールが不安の指標に有効かを検証した文献では,確実な有効性が認められないことが報告されていた。また, Modified Yale Preoperative Anxiety Scale(mYPAS)を使用した術前不安調査がなされている。この尺度は,Z.N.Kainらによって作成され,妥当性についても明らかにされている。しかし,国内ではmYPASを使用している研究はほとんどない。本研究は,この尺度を使用し評価ができると考えた。 研究対象者を4歳から11歳としていたが,研究実施施設では該当する対象者がおらず,1名のみの実施となってしまった。さらに2月以降はCovid-19の影響により手術のキャンセル,病院への訪問制限があり施設へ訪問できない状況である。 今後は対象患者の親に向けて小児に対するプレパレーションに関するアンケートを実施する方向で計画修正中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究対象となる児が予想よりもいなかったこと,Covid-19の影響により手術のキャンセルや研究者自身の病院への訪問が不可となったことが理由である。
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今後の研究の推進方策 |
Covid-19関連の制限が解除されれば引き続き調査を行っていく。しかし,対象者が少ないことも考え,児の術前不安に関する親または看護師への調査を検討中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年2月に参加予定であった世界看護科学学会がCovid-19の影響により中止になったため,その旅費・宿泊費の分である。
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