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2018 年度 実施状況報告書

医療ニーズの高い子どもや家族「参加型」の訪問看護サービスの質評価指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12383
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

阪上 由美  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (60711512)

研究分担者 小平 由美子  岐阜医療科学大学, 看護学部, 講師 (30554886)
小西 かおる  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60332376)
白井 文恵  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50283776)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード医療的ケア児 / 訪問看護質評価指標
研究実績の概要

2018度の第一段階は医療的ケアを必要とする子どもや家族を支援する訪問看護事業所の質評価指標案を作成する段階とし、第二段階は2回のデルファイ法による質評価指標の項目精選の検討を行った。
前年度に行った子どもへの訪問看護を先駆的に行っている訪問看護事業所の管理者15名のインタビューから「ストラクチャ」評価指標22項目、「プロセス」評価指標37項目が抽出できた。さらに、質評価指標の項目精選を行うため、子どもへの訪問看護を先駆的に行っている訪問看護事業所の管理者22名を対象とした2回のデルファイ法を行った。結果、「ストラクチャ」評価指標8項目、「プロセス」評価指標26項目が抽出でき、さらに「アウトカム」評価指標10項目が抽出できた。
現在、第三段階である医療的ケアを必要とする子どもや家族「参加型」の訪問看護事業所の質評価指標開発に向けて全国調査の準備を行っている。具体的には、倫理審査書類の準備とともに、全国の子どもへの訪問看護を実践している訪問看護事業所約3000箇所に研究協力のリクルートを行っている。研究協力をしていただく予定の事業所管理者への質問紙、訪問看護事業所を利用している子どもの家族への質問紙の郵送作業の準備を行っている段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究責任者・研究分担者の2箇所の施設で倫理審査を行う必要があるため、全国調査の郵送作業が予定の時期より遅れている状況である。現在、倫理審査書類は提出しているため、承認されれば、すぐに全国調査ができるように郵送作業等を進めていき、2019年8月にはデータ分析を行う予定である。研究期間内に2019年度に予定している研究計画は完了する予定である。

今後の研究の推進方策

昨年度に行った研究結果から、医療ニーズの高い子どもや家族を支援する訪問看護事業所のサービス質評価指標のストラクチャー項目(事業所運営の基盤整備)が8項目、プロセス項目(専門的なサービス・多職種・多機関との連携・まちづくりの参画)が26項目、アウトカム項目(ケア提供の結果・効果)が10項目、合計44項目が作成できた。今年度は研究の第三段階であり、作成できた訪問看護事業所のサービス質評価指標の信頼性・妥当性を検証するために、全国の「小児訪問看護を実践している訪問看護事業所」から研究のリクルートを行い、研究協力していただいた訪問看護事業所の管理者及び事業所を利用している利用児の家族に質問紙調査を行う予定である。質問紙調査した結果を統計的に分析し、訪問看護事業所のサービス質評価指標の信頼性・妥当性を検証する。

次年度使用額が生じた理由

インタビューデータ分析が昨年度から遅れていたため、データ分析時の専門家の意見をいただくための旅費や謝金代を支出した。また、訪問看護サービス質評価指標の項目をより精選するためにパイロットスタディはデルファイ法を2回実施した。デルファイ法を行う上で子どもの訪問看護実践を先駆的に行っている訪問看護事業所44箇所への依頼時の謝礼や印刷代、郵送代に支出した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「難病や障害をもつ子どもと家族の未来を考える パート2-子どもの家族が地域で働く看護職に求めること-」を終えて2018

    • 著者名/発表者名
      阪上 由美
    • 雑誌名

      日本難病看護学会誌

      巻: 23 ページ: 144-145

  • [学会発表] .医療的ケアのある子どもや家族を支援する訪問看護事業所に必要なサービス質評価の開発に向けた構成要素の抽出2018

    • 著者名/発表者名
      阪上 由美
    • 学会等名
      第38回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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