研究課題/領域番号 |
17K12383
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
阪上 由美 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (60711512)
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研究分担者 |
小平 由美子 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 講師 (30554886)
小西 かおる 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60332376)
白井 文恵 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50283776)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 医療的ケア児 / 訪問看護質評価指標 |
研究実績の概要 |
2019年度は研究の第三段階であり、作成できた訪問看護事業所のサービス質評価指標の信頼性・妥当性を検証するために質問紙調査を行った。研究対象は、①全国の小児訪問看護を実践している訪問看護事業所の管理者と②その訪問看護事業所を利用している子どもの家族とした。訪問看護事業所への調査内容は、属性(小児訪問看護を開始した年、小児訪問看護実施状況、併設事業所等)、調査項目(「ストラクチャー」の「事業所運営の基盤整備」が8 項目、「プロセス」の「専門的なサービス」、「多職種・多機関との連携」、「まちづくりの参画」が24 項目、「アウトカム」が10項目の合計42項目)である。訪問看護事業所を利用している子どもの家族への調査内容は、属性(訪問看護利用状況、医療的ケア内容等)、調査項目(アウトカム項目10項目、満足度調査17項目)である。調査方法は、全国の「小児訪問看護を実践している訪問看護事業所」2685カ所に往復はがきで調査リクルートを行い、調査協力に同意していただいた110カ所とその訪問看護事業所を利用している子どもの家族592名に質問紙の郵送を行った。結果、64カ所の訪問看護事業所と訪問看護を利用している子どもの家族179名から返信があった。現在、データの単純集計、内的整合性を確認するためにクロンバックα係数、構成概念妥当性を確認するため確証的因子分析を用いて因子構造の検討、質評価指標の構造を検討するため共分散構造分析を行っている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年度からの遅れに伴い、2019年度に全国調査の郵送作業を行った。しかし、倫理審査の承認遅れや、調査方法を調査リクルート・本調査と2段階で実施した結果、作業がかなり手間取り、調査票を最終回収できたのは12月となった。そのため、予定していた2019年度完了までのデータ分析は難しく、1年間延長して、2020年度にデータ分析を行っていく方向である。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度に実施したデルファイ法の研究「医療的ケア児と家族を支援する訪問看護事業所のサービス質評価指標の開発」の論文投稿を行う。また、2019年度に実施した全国調査のデータ分析を行い、学会発表3本(うち1本は海外)と論文2本を投稿する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度の「医療的ケアの必要な子どもや家族を支援する訪問看護事業所の質評価の信頼性・妥当性」を検証するための共分散構造分析の専門家の意見をいただくための旅費や謝金代を支出する。また、結果の公表のための国内外の学会発表の旅費・参加費、論文投稿時の費用を支出する。
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