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2017 年度 実施状況報告書

妊産褥婦の自殺リスク因子の解明と自殺予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12390
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

西岡 笑子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (70550797)

研究分担者 横山 和仁  順天堂大学, 医学部, 教授 (00158370)
吉野 相英  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 精神科学, 教授 (20191629)
古谷 健一  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 産科婦人科学, 教授 (20538706)
坂本 めぐみ  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (50279577)
松川 岳久  順天堂大学, 医学部, 助教 (60453586)
佐野 信也  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 進学課程, 准教授 (60531390)
三上 由美子  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (60760113)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード妊産褥婦 / 周産期うつ病 / 自殺予防 / スクリーニング / プログラム
研究実績の概要

2017年は、プログラム作成の準備段階として、文献レビューを行った。
2016年に行った褥婦の自殺企図リスク因子に関する文献レビューでは、若年、未婚、計画外/望まない妊娠、精神疾患(うつ病、不安障害、気分障害の既往または現病歴)、重度の精神症状、精神疾患の家族歴、自殺企図の既往、パートナーからの暴力、子ども時代の虐待経験、睡眠障害、妊娠合併症であった。
自殺企図の主なリスク因子については、多くの因子が妊娠中から産科医療機関で把握することが可能なものであった。2017年は、自殺リスク因子の一つである、産後うつ病予防のための介入研究についてPubMedを用い、文献レビューを行った。産後うつ病予防のための介入研究は、介入方法、介入者、介入時期、評価方法、評価時期等方法論が確立していないことが明らかとなった。更に、周産期における子ども虐待リスク因子スクリーニングについてPubMedを用い、文献レビューを行った。周産期における子ども虐待リスク因子として、小児期の身体的、精神的、性的虐待、ネグレクトを受けた経験、精神科疾患既往歴、IPV(親密なパートナーからの暴力)、失業、小児期の親の死亡、小児期の親の薬物乱用、家族の精神科疾患、不安が強い、否定的な出産経験、18か月未満の妊娠間隔、妊娠を否定的にとらえている等のリスク因子が挙げられた。
これらの文献レビューの結果から妊娠中に実施する質問項目、産後に行うプログラム介入について検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

妊産褥婦の自殺リスクには、一般成人の自殺リスクに加え、若年、未婚、計画外/望まない妊娠、精神疾患(うつ病、不安障害、気分障害の既往または現病歴)、重度の精神症状、精神疾患の家族歴、自殺企図の既往、パートナーからの暴力、子ども時代の虐待経験、睡眠障害、妊娠合併症等多くの因子が関連しており、それぞれに対する文献レビューに時間を要した。

今後の研究の推進方策

3本の文献レビューの結果から、2018年度は、自殺リスク因子チェックリストを開発し、妊娠中にスクリーニングを行い、自殺リスク因子のある妊婦への継続支援プログラムを作成する予定である。

次年度使用額が生じた理由

文献レビューに時間を要し、プログラムを開始できなかったため、使用額が少なくなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] 産後うつ病予防のための介入研究についての文献検討2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 学会等名
      日本衛生学会
  • [学会発表] 本邦における育児プログラムについての研究動向.2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 学会等名
      日本母性衛生学会
  • [学会発表] 本邦における女性の健康プログラムについての研究動向.2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 学会等名
      日本母性衛生学会
  • [学会発表] 周産期における子ども虐待リスク因子スクリーニング2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 学会等名
      日本健康学会
  • [学会発表] 生殖補助医療の有無と妊娠期から産褥期のうつ状態との関連2017

    • 著者名/発表者名
      西岡笑子
    • 学会等名
      日本衛生学会

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公開日: 2018-12-17  

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