研究課題/領域番号 |
17K12394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
牧野 真弓 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (50714169)
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研究分担者 |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
竹内 登美子 富山県立大学, 看護学部, 教授 (40248860)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症 / 認知機能障害 / 高齢者 / 転倒予防 / 身体拘束 / 尺度 / 看護師 / 一般病院 |
研究成果の概要 |
本研究は、身体拘束回避の転倒予防を行える看護師の能力(Key Competency)の概念化に基づいた「認知障害高齢者への拘束回避を念頭においた転倒予防行動評価尺度」の開発を目的とした。全国の一般病棟看護師303名(回収率27.3%)を対象に、質問紙調査を2回実施した。探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転)の結果、尺度は5因子22項目構造となり、モデル適合度は、CFI=.949、RMSEA=.061、基準関連妥当性.792、Cronbach's α係数.947、再テスト信頼性係数.783と、一定の妥当性と信頼性が確保された。
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自由記述の分野 |
老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本尺度の使用により、認知障害高齢者は、拘束による心身への苦痛やBPSDの発現を回避し、廃用症候群を予防して安心して治療を受けることができ、在宅退院率の向上につながる。看護師は、拘束回避の転倒予防に必要な実践内容を把握でき、認知症ケアへの苦手意識や不安の軽減が、予防的な拘束の回避につながる。また、拘束を回避できることで看護師の倫理的ジレンマも予防できる。看護師チームは、拘束回避状況を共有することで、回避継続に向けて連携が可能となる。回避困難事例も定期的に評価することで、改善に向けての小さな変化を評価しやすくなる。総じて、一般病棟の認知障害高齢者への転倒予防ケアに役立つ。
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