研究課題/領域番号 |
17K12398
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
堤 雅恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80280212)
|
研究分担者 |
野垣 宏 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10218290)
末永 弘美 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10372707)
永田 千鶴 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50299666)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 認知症 / アクティビティケア / 快刺激映像 / 自律神経活動 |
研究実績の概要 |
平成29年度は、全般的な調査準備を行うとともに、当初の計画にはなかった調査の準備にとりかかった。全般的な調査準備として、第一に、本研究の中心となる自律神経活動測定機器(日立システムズ製疲労・ストレス測定システム)一式を購入し、プレテストを行った。この機器は簡単に持ち運びができ、センサーに両手の第2指を2分30秒置くだけで自律神経活動量および自律神経バランスLF/HFを測定できるため、本研究に適している。しかしながら、被験者となるグループホーム入居者は認知症を有しているため、2分30秒を長く感じる可能性もある。よって、ホルター心電計の装着による同時測定を行うのがよいかを検討した。第二に、対象施設となるグループホームの選定を始めており、研究者がこれまでの調査において協力を得た施設を候補として考えているが、被験者に適した対象者の確保については現在も情報を収集しているところである。 当初の計画にはなかった調査とは、平成30年9月から11月にかけて開催される「山口ゆめ花博」への参画および効果評価である。山口大学医学部・山口大学医学部附属病院が、この博覧会に「健康の庭」を山口県造園建設業協会とともに共同出展することになり、本研究の代表者(堤)と分担者(野垣)がプロジェクトチームのメンバーとなった。企画会議において「健康の庭」づくりに本研究の考え方や先行する科研研究の成果が反映されることになり、調査の実施についての許可を得ることもできたため、今回の研究の一環と位置づけ、参加者の自律神経活動測定を実施することにした。当初から計画している映像視聴によるデータとゆめ花博参加者のデータの両方から、快刺激映像を用いた介入の有用性について何らかの示唆が得られるものと考え、平成29年度はこの調査について詳細検討を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究機器の試用に時間がかかったこと、当初の計画にはなかった新たな調査への取り組みが開始されたことの二つが大きな要因である。また、研究代表者の入院により、しばらく研究活動が滞ったことも要因の一つであった。
|
今後の研究の推進方策 |
グループホームでの調査を行うことと併行して、それに続く認知症カフェでの調査に向けての環境を整える。具体的には倫理審査のための計画書作成への着手および調査先の選定を行い、スムーズに認知症カフェでの調査に移行できるようにつとめる。
|