研究課題/領域番号 |
17K12406
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
川村 三希子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10405673)
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研究分担者 |
小島 悦子 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00326612)
貝谷 敏子 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (00381327)
山田 律子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70285542)
檜山 明子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (70458149)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | がん看護 / 認知症 / 疼痛マネジメント / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
2018年度は,認知症を伴う高齢がん患者のがんの痛みに対する看護ケアの知識・実践尺度を開発するための調査を行なった.本研究に先行して行われた質的研究である「認知症を伴う高齢がん患者の疼痛アセスメントのプロセス」による成果を基盤として原案を作成した. 共同研究者間での検討および,35名に対するプレテストの結果をもとに,論理的妥当性,表面的妥当性を確保した.原案を修正し,認知症を伴う高齢がん患者のがんの痛みに対する看護ケアの実践35項目,認知症を伴う高齢がん患者のがんの痛みに対する看護ケアの知識を問う33項目,個人特性を問う8項目から構成された調査用紙を作成し,郵送法を用いた自記式質問紙調査を実施した.対象は,一般病床を有する施設,医療療養病床を有する施設,訪問看護ステーションに勤務する看護師であり,認知症を伴うと思われる高齢がん患者に対するケア経験のある臨床看護経験3年目以上の者とした. 無作為に抽出した施設に協力依頼をし,そのうち全国の61施設から協力を得た.協力が得られた施設に勤務している661名の対象者に調査用紙を配布した.現在,同意が得られた対象者への再テストを実施しているところである.2019年度は,再テストの回収およびデータ分析をし,尺度を完成させる予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査協力が得られる施設が必要数満たされず、対象者のリクルートにやや時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
年度末に調査依頼を行ったこともあり、依頼期間を延長して協力者を募っているところである。その後、調査に必要な対象者数は確保できる見込みができた。
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次年度使用額が生じた理由 |
尺度開発のための調査が遅れ、それに伴って印刷費・郵送費の余剰が生じた。調査の依頼が年度初頭になったことが影響したためか協力施設が年度内には目標には達しなかった。その後、依頼期間を延長したことで必要数協力が得られる見込みである。
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