研究課題/領域番号 |
17K12406
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研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
川村 三希子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10405673)
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研究分担者 |
小島 悦子 札幌保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00326612)
貝谷 敏子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (00381327)
山田 律子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (70285542)
檜山 明子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (70458149)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | がん看護 / 認知症 / 疼痛マネジメント / 高齢者 |
研究実績の概要 |
昨年度まで取り組んでいた認知症高齢がん患者の疼痛マネジメントに対する看護師の知識・実践尺度は学会誌に投稿し、査読を受け修正中である。今年度は、認知症を伴う高齢がん患者への疼痛マネジメントに関する看護師の実践力向上を目指してシミュレーション学習を取り入れた教育プログラムを開発し、その効果を検証することを目指した。また、 具体的な研究課題は、1.認知症を伴う高齢がん患者の疼痛マネジメント教育プログラムの作成 2.上記1で作成した疼痛マネジメント教育プログラムの内容妥当性の検討 3.上記2で検討した疼痛マネジメント教育プログラムのパイロットスタディである。 1については学習対象者の選定、学習目標の設定をしたうえで講義内容を作成しパワーポイントの教材として試案を作成した。さらに、その試案に対して3名の専門家(精神科医、老人看護専門看護師、がん看護専門看護師)から内容妥当性の評価を得て、共同研究者間で内容を洗練させた。 2については、シミュレーション教材のアウトラインを設定したうえで事例シナリオを5案作成し、シミュレーション学習の専門家からスーパーバイズを受け1事例のシナリオのブリーフィング、デブリーフィング、ファシリテーターガイドを作成した。また、このシナリオは普及を目指す意味でオンライン教材とすることとした。シミュレーション教材の模擬患者と看護師の撮影については模擬患者の感染リスクを鑑み実施できていない。 3.については2の教材が未完成であるため未実施である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教育プログラムとシミュレーションシナリオは作成し、当初はオンライン教材を作成する予定であったが、Covid-19の感染リスクの観点から、模擬患者の録画が叶わずシミュレーション教材の完成に至ることができなかった。また、教育プログラムが未完成であるため、予定していたプレテストが実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ワクチン接種を確認したうえで、模擬患者によるシミュレーションシナリオを作成する。ワクチン接種が間に合わない場合は、PCR検査を実施したうえで撮影を行うことも視野に入れる。教材が完成した折には、プログラム自体はオンライン形式で実施予定であったためその後の進捗には影響が出ないと考えている
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次年度使用額が生じた理由 |
教育プログラムのパイロットスタディを8月までに実施し、その結果をふまえて12月までには教育の介入による前後比較を行う予定である。
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