研究実績の概要 |
最終年度を迎える本研究は,研究1の高齢者に対する足部ストレッチの介入が足趾把持力に及ぼす影響についての実施,研究2の研究1に基づいて足趾把持力向上のメカニズムの検証,研究4のおよそ半年間にわたるフットケアによる足趾把持力の維持効果,研究3の地域在住高齢者の身体機能や精神機能の縦断研究の実施を行った。 研究1については某クリニックに通所リハビリテーションおよび通院をしている障害者44名(軽度脳卒中者20名,腰部脊柱管狭窄症6名,変形性関節症3名ヘルニアを含む腰痛症4名など)を対象に介入群22名,コントロール群22名として3か月の介入研究を実施した。介入効果については,他院への入院などの事情で脱落した9名を除く35名(介入群18名,コントロール群17名)での解析を行っている。また,研究2については,介入群18について介入前後に足部柔軟性と足部アーチ高率を計測し,足趾把持力の向上は何に起因しているかを検証している。研究4については研究1の介入群(18名)についておよそ半年間メドマー,マッサージ,ストレッチなどのフットケアを行い,追跡できた16名について再度、足趾把持力を計測し,維持効果を検証した。 研究3の地域在住高齢者の身体機能の縦断研究の実施については9月9日から13日までの間,S県Y市の高齢者306名を対象に身体機能や心理機能,運動習慣などのアンケートを実施している。この研究3において2年間の間連続して参加していただいた高齢者は124名,3年間の間連続して参加していただいた高齢者は83名であった。
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