研究課題/領域番号 |
17K12419
|
研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
松田 直正 淑徳大学, 看護栄養学部, 講師 (60376176)
|
研究分担者 |
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 医学部, 教授 (60512069)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | アドヒアランス |
研究実績の概要 |
平成29年度は、下記のように二つに分け、介護保険施設に入所する糖尿病患者をケアする看護・介護職の実態調査を行う予定であった。それぞれの実績は下記のとおりである。 1. インタビュー調査 【予定】介護保険施設から無作為抽出法により5施設を抽出して調査を実施する。1施設あたり、2人の看護職、2人の介護職、1人の管理者に対し、半構造化面接調査を行う。調査内容は、先行研究・文献検討により得られた基礎資料をもとに糖尿病患者をケアする看護・介護職の実態と、良質なアドヒアランスを維持する要因に迫る内容とする。得られたデータは看護職と介護職の視点で比較分析しながら、その特性を抽出するために質的帰納的に分析する。【実績】現在インタビュー調査の計画段階にあり、インタビューガイドの作成に留まった。 2. 質問紙調査 【予定】介護保険施設に入所する糖尿病患者をケアする看護・介護職の実態調査を基に、より精度の高い実態と、良質なアドヒアランスを維持する要因を明らかとすることを目的として、郵送法による質問紙調査を行う。介護保険施設から無作為抽出を行い、1,000施設を調査対象とする。施設長あて依頼文書1部、看護職用依頼文書・質問紙・返信用封筒をセットにしたものを2部、介護職用依頼文書・質問紙・返信用封筒をセットにしたもの2部をひとつの封筒にまとめて、介護保険施設宛てに送付する。質問内容は、インタビュー調査から導き出した実態を精査する元を主な目的とするが、少数の実態を見逃さないために、自由記載欄を適切に設ける。自由記載欄は、アドバンスト・アナリティクス社SPSS Text Analytics for Surveysを用いて分析する。【実績】質問紙の計画段階にあり、質問紙開発の途中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3人の教育・研究職で構成する領域に属しているが、年度途中に1名、年度末に1名退職し、当初予期していない事態となり多忙を極めたため、進捗はやや遅れている。初年度に予定していたインタビュー調査に関しては、現在インタビュー調査の計画段階にあり、インタビューガイドの作成に留まっている。同じく初年度に予定していた質問紙調査に関しては、質問紙の計画段階にあり、質問紙開発の途中である。
|
今後の研究の推進方策 |
前述した当初予期していない人的環境の変化があり、新年度は私以外新任の教育・研究職で領域運営をするという環境下でも、時間をよりやりくりして、この事態を乗り越えられるようにする。とりわけ、介護保険施設に入所する糖尿病患者をケアする看護・介護職の実態調査(特にインタビュー調査、質問紙調査)は本研究の要の部分であり、やや遅れをとったが、丁寧に研究計画を遂行していく。具体的には、研究期間を1年間延長することを視野に入れつつ、当初の計画の1年目を今年度に行なうことを今後の研究の推進方策とする予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
効率的で効果的な執行に努めた結果、次年度使用額が生じた。翌年度分として請求した助成金と合わせた使用計画としては、インタビュー調査、質問紙調査等を中心に執行する計画である。
|