研究課題/領域番号 |
17K12421
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
太田 淳子 杏林大学, 保健学部, 助教 (30785184)
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研究分担者 |
中島 恵美子 杏林大学, 保健学部, 教授 (10449001)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 高齢者 / 熱中症 / 口腔機能 |
研究実績の概要 |
本研究テーマである「高齢者の熱中症予防対策としての口腔トレーニングプログラムの構築」を実施するにあたり、ステップ1研究の高齢者における熱中症と口腔機能との関連についての情報収集を文献リサーチにより実施した。文献リサーチを行った結果を基に、調査項目・項目の必要性・根拠を整理した。整理した内容を踏まえ、調査票の作成を行った。 ステップ1研究は、入院診療録による観察研究であり、後ろ向きに調査を行う予定である。そのため、入院診療録からデータ収集可能な項目にする必要があり、研究分担者と調査項目の妥当性、現実性を慎重に検討し、調査票の修正を行った。 本研究は、後ろ向き調査を行う予定であり、調査予定施設での研究対象者の抽出過程が倫理的に適正であるかについても研究分担者と慎重に検討を行った。また、調査予定施設における調査協力者の必要性、リクルート方法についても検討した。研究責任者の所属する施設で開催された研究倫理指針に関する研修にも参加し、調査方法、個人情報の取扱についての方法が適正であるかについて確認を行った。 以上を十分に検討したうえで、研究倫理審査申請書の作成と申請を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本調査は後ろ向きに調査を行う予定であり、研究対象者へのインフォームドコンセントの方法、研究対象者の抽出する過程を倫理的に適正に踏むためには、慎重に検討する必要があった。現在、研究倫理審査に申請中であり、調査協力施設との連絡・調整を密に行いながら倫理審査承認後は速やかに調査開始の手続きを行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研究倫理審査承認後、調査協力施設長への説明と同意を経て調査を開始する。調査開始前に、予備調査を行い、入院診療録からデータ収集可能な調査項目の再検討を行う予定である。さらにデータ収集、集計・分析も進めていく予定である。 また、ステップ1研究で明らかになった熱中症のリスク要因を基に、ステップ2研究の調査項目の検討、研究対象者の抽出方法の検討などステップ2研究の実施に向けて検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度にステップ1研究の調査を実施する予定であったため、予算として調査施設への謝礼費とデータ入力等の人件費を計上していた。しかし、研究の進行が遅れ、調査が次年度以降の実施となったため、調査施設への謝礼費とデータ入力等の人件費を使用しなかった。結果、次年度使用額が生じた。 また、今年度は関連する専門学会が同日に合同開催であったため旅費を使用する必要がなかったことも使用計画額との差が生じた主な理由である。 次年度使用額に繰り越した助成金は、主に調査謝礼とデータ入力等の人件費に使用する予定である。 また、ステップ2研究の調査費用、人件費、関連する専門学会への参加のための旅費に使用する予定である。
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