研究課題/領域番号 |
17K12421
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
太田 淳子 杏林大学, 保健学部, 学内講師 (30785184)
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研究分担者 |
中島 恵美子 杏林大学, 保健学部, 教授 (10449001)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 熱中症 / 高齢者 / 口腔機能 |
研究実績の概要 |
本研究テーマである「高齢者の熱中症予防対策としての口腔トレーニングプログラムの構築」を実施するにあたり、倫理委員会承認後、ステップ1研究の調査を実施した。ステップ1研究は、高齢者における熱中症と口腔機能との関連について明らかにすることを目的とし、症例対照研究にて調査を実施した。症例数は、症例群:70例、対照群:70例を目標設定とし、現時点で各25例を収集することができた。現在も調査を継続中である。調査項目は入院診療録の後ろ向き調査にてデータ収集が可能なものとした。途中経過ではあるが、第一報として2019年6月に開催される日本老年看護学会で示説発表予定である。 研究計画通りデータ収集を進めているが、研究対象者の入院年月日が過去に遡るほど電子カルテの検索に時間がかかり1ケースのデータ収集に時間を要している。そのため研究分担者と今後の調査方法について検討も行っている。今後、調査に遅れが生じる場合は、研究対象者の入院時期など検討が必要であると考えている。 ステップ2研究は、ステップ1研究結果を基に、口腔機能を高めることで熱中症の身体的リスク要因が低減するか検討することを目的とし介入研究を予定している。介入研究の調査対象者の抽出方法について共同研究者と検討している。また、介入プログラム内容についてステップ1研究結果を踏まえて、文献検討を行っている。また、歯科口腔について歯科医師から助言を頂く場を持ちながら進めている。以上のことを検討しながら倫理委員会申請手続きの準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ステップ1研究の研究対象者の入院年月日が過去に遡るほど電子カルテの検索に時間がかかり1ケースのデータ収集に時間を要している。また、研究代表者が入院加療したことで調査の一時中断をしたため予定より遅れが生じたことが原因である。
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今後の研究の推進方策 |
ステップ1研究について、電子カルテの検索に時間がかかり1ケースのデータ収集に時間を要することで調査に遅れが生じる場合は、研究対象者の入院時期など検討が必要であると考えている。調査終了後は速やかに論文作成と学会発表を行う予定である。 ステップ2研究については、研究対象者の抽出方法について研究代表者の所属する大学の地域交流課などを介してリクルートする予定である。その際、十分に倫理的配慮を行うためにも速やかに倫理委員会の申請を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
ステップ1研究において電子カルテの検索に時間がかかり1ケースのデータ収集に時間を要したこと、研究代表者が入院加療したことで調査の一時中断をしたため遅れが生じステップ2研究へ移行できなかったことが原因である。ステップ2研究では介入研究で人件費を予定しており次年度使用する予定である。また、介入研究におけるデータ収集において測定器具の購入も予定している。
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