研究課題/領域番号 |
17K12426
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 松蔭大学 (2018-2022) 東京慈恵会医科大学 (2017) |
研究代表者 |
草地 潤子 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40269460)
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研究分担者 |
横山 悦子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (40329181)
品川 俊一郎 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90459628)
永澤 成人 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (30759048)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 食行動障害 / 認知症高齢者 / レビー小体認知症 |
研究成果の概要 |
2019年には日本の在宅認知症高齢者の食行動障害の状況を把握するため、2000年から2018年3月までの文献検討を行った。2023年度にレビー小体型認知症高齢者の初回入院時のインテーク記録より食行動障害(摂食行動・嚥下・栄養状態)の状況、精神医学診査内容,身体計測,血液検査,在宅での患者の日常生活行動について実態調査研究を行った。28名データを分析した。TP値基準以下が約半数に見られ、BMIの低体重者以外にも低栄養状態者が見られることが示唆された。摂食嚥下アセスメント結果では、摂食への自発性の低下による先行期・準備期の問題は顕在しているが、口腔期・咽頭期・食道期の問題は生じていなかった。
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自由記述の分野 |
老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文献研究では看護師・介護士の援助に焦点を当てた研究、認知症の進行度に合わせた環境調整の必要性に焦点を当てた研究の概要から高齢者施設等で活用可能な実践方法が明らかになった。レビー小体型認知症患者の初回入院時のインテークに基づく食行動関連障害の実態調査研究では、対象患者に在宅療養時点の低栄養状態が見られ、一般高齢者よりも高い割合で低栄養があることが判明した。在宅療養中のレビー小体認知能高齢者を介護する家族等には、食事に関するADLの自立性を保持しつつ、食事環境に集中できる環境調整支援や、タンパク質含有食品等の補食を取り入れるなど、在宅で実施できる支援を普及させることが必要であると考える。
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