研究課題/領域番号 |
17K12434
|
研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
記村 聡子 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (70454725)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | アククションリサーチ / 看護管理職 / エンパワメント / 役割移行 |
研究実績の概要 |
本研究は、地域住民と看護師(病院管理職、地域で活動する看護師)、地域で活動する専門職、研究者らが協働できるコミュニティの醸成を目指している。本研究では、「地域を繋ぐ」「人材養成」の視点から、地域住民と看護師(病院管理職、地域で活動する看護師)、地域で活動する専門職、研究者が協働して「地域連携研修」の開発を通して、住民と専門職がパートナーシップを働かせるコミュニティの醸成をはかろうとしている。 地域連携研修プログラムの開発は、中山間地域にあるA地域と、都市部にあるB地域の2箇所で展開した。A地域ではプログラムの開発から研修の実施、評価までの一連の活動を展開することができ、学会発表や報告書の作成を行なってきた。今年度は、A地域のCBPR(アクションリサーチ)データ(地域連携研修の開発から研修の実施、評価)をNVivoを用いて分析を行なった。看護管理職の視点からプロセスの変化を捉えてきたが、住民の視点、他職種の視点からの分析を追加し、比較検討する必要が出てきた。 B地域では、地域連携研修プログラムの開発には至らず、「多様なメンバーで地域の課題を抽出する」段階で、アクションを終了することになった。A地域とB地域は条件が異なるため、比較することが難しいが、それぞれの地域性を踏まえた上で、共通点、相違点を明らかにしたいと考えた。そこで、この活動で得られた成果を明らかにするとともに、そこに携わるメンバーの変化を可視化するために、B地域のCBPR(アクションリサーチ)データの整理を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度は新型コロはウイルス蔓延の影響により、研究フィールドに出向くことが難しい状況であった。また、公務多忙により、研究を行う時間の確保が難しく、十分な分析が行えていないため、論文投稿に至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
都市部と中山間地域の2箇所で行なったCBPR(アクションリサーチ)データの比較・分析。また、A地域で得られたデータを NVivoを用いて住民の視点、看護管理職の視点、他職種の視点の3方向から分析しその特徴を明らかにしていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、研究活動を行う時間の確保が難しかったため、1年の継続申請を行い、受理されています。 使用計画としては、複数の研究成果の投稿費用として、ジャーナルの掲載料、翻訳費用に当てる予定です。
|