研究課題/領域番号 |
17K12439
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
宮嶋 正子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (40461181)
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研究分担者 |
工藤 すばる 石巻専修大学, 理工学部, 教授 (20214968)
林 愛乃 敦賀市立看護大学, 看護学部, 助教 (20735310)
片山 恵 武庫川女子大学, 看護学部, 准教授 (60295772)
藤本 かおり 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (60757441)
阿曽 洋子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (80127175)
伊部 亜希 敦賀市立看護大学, 看護学部, 准教授 (80452431)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 褥瘡 / 早期検出 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精度の高い正確性をもって褥瘡を早期に検出できる方法の開発を行なうことを目的とする。 研究実施計画に基づき、インピーダンス測定機器(LCRメーター,E4980AL,KEYSIGHT社)購入後、本研究分担研究者間で前腕皮膚にビトロード(ゲルタイプ)電極板を用いて2電極法でインピーダンスと位相(θ)測定を繰り返した。その結果を平成29年度の成果として報告する。E4980ALは300kHzまでの設定が可能である。周波数100Hz~300kHzまでを30ポイントに設定し、測定を繰り返した。その結果、健常皮膚では皮膚表面の抵抗が大きく、深部のインピーダンスを測定できていないことが考えられた。電圧は0.1~2Vまで設定でき、電圧を大きくすると深部まで電界が達するという電気学的理論に基づき、0.1V、0.5V、1V、2Vで試験的な測定を行なった。どの電圧においてもインピーダンスの減衰パターンは同じであったことから、皮膚表面近くのインピーダンスを捉えることができると考えられた。次に行なったのは、前腕のテープストリッピングであり、10回、20回、40回実施した。20回施行後に皮膚発赤が出現し、各施行後のインピーダンスは10kHzから減衰がみられ、特に30kHz~90kHzに減衰傾向が著明であった。褥瘡の直接要因は圧迫ならびにすれ応力であるため、テープストリッピングで作成した発赤モデルとは成り立ちが異なる。しかし、皮膚表面の物性的抵抗をなくすと、インピーダンスの減衰を測定でき、その周波数帯も決定できると考えられた。Q値で示される周波数特性は皮膚表面以下の浅い部分を捉えていることも分かった。以上が平成29年度の研究実績である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
インピーダンス測定のためのLCRメータ(KEYSIGHT社)の海外発注から納入までに期間を要したことにより、平成29年度に試験的測定実験開始が遅れたためである。さらに電極板は皮膚面での安定性が不十分で改良を要することも分かり、多チャンネルでの測定試験はまだ行なえていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度には、発赤部位の色応答と血流に相関があるかの確認実験を行い、測定データを蓄積していきたい。そのための測定方法、使用機器を準備できれば、武庫川女子大学倫理審査委員会での審査を受け、入院・在宅高齢者を対象にした研究開始の承認を得る予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に基礎試験データ収集に必要な24CH電極切り替えユニットMACY24を購入したためである。次年度はユニット改良費用と血流測定器にかかる費用に使用する計画である。
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