研究課題/領域番号 |
17K12442
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
寺田 美和子 畿央大学, 健康科学部, 講師 (20433237)
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研究分担者 |
山崎 尚美 (平木尚美) 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
島岡 昌代 畿央大学, 健康科学部, 助手 (30757696)
南部 登志江 畿央大学, 健康科学部, 准教授 (40568391)
宮崎 誠 畿央大学, 教育学部, 特任助教 (60613065)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知症カフェ / 認知症カフェ・ボランティア |
研究実績の概要 |
本研究の目的はeラーニングによる認知症カフェ・ボランティア養成教材開発と学習コミュニティを構築することである。平成29年度は認知症カフェ・ボランティア活動の実態調査とコンピテンシー策定を目的に活動を行った。その内容は①文献レビュー②学術集会、研修会への参加および報告③国内外認知症カフェの視察内容検討および国内認知症カフェへの質問紙調査④認知症カフェ担当である。 ①に関しては書籍、学術論文等から認知症高齢者を対象としたボランティア活動の内容、認知症当事者や家族がボランティアに望むこと、活動によるボランティア自身への効果と活動時困難と感じていること、施設等職員からボランティアに望むことについてまとめた。これは2017年6月第18回日本認知症ケア学会大会(沖縄)で示説発表をおこなった。認知症カフェ・ボランティア養成教材の基となる認知症カフェ・ボランティアコンピテンシー案についてはまとめている途中であり平成30年度中に発表予定である。②においては認知症ケアに関する学会、ボランティアに関する研修会に参加し現在の認知症ケアやボランティアスタッフ・活動の実情と展望に関する知見を得た。③においてはH30年度5月に予定しているオランダ・ベルギー認知症カフェをはじめとした認知症高齢者ケア施設や地域活動の視察先と視察内容の吟味、4月から6月に予定している国内のボランティア活動が活発な国内認知症カフェの抽出と視察内容の検討、国内認知症カフェへの質問紙調査項目の検討を行った。④では認知症カフェを担当した際、ボランティアの役割を観察するとともに交流を通して活動のきっかけ、継続要因について知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画では①文献レビュー②認知症カフェ・ボランティア活動の質問紙調査③先駆的な認知症カフェ・ボランティア活動の視察と認知症カフェ・ボランティアコンピテンシーの聞き取り、④ボランティアロールモデルのコンピテンシー策定までを予定していた。 文献レビュー、学会、研修会を通して質問紙調査は認知症カフェ運営者に加え認知症カフェ・ボランティアへの実施を検討することになり質問紙調査実施には至らなかった。また、国内外認知症カフェ視察内容の吟味に時間を要し視察には至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
今後の予定はオランダ・べルギーの認知症カフェ等認知症ケア施設ならびに地域活動の視察、国内認知症カフェ視察を行う。また、認知症カフェ運営者および認知症カフェ・ボランティアへの質問紙調査を行う。これら調査と文献レビュー、認知症ケア専門家も加わり認知症カフェ・ボランティアコンピテンシー策定、その後のeラーニング認知症カフェ・ボランティア教材案を構築し、試行を行う
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次年度使用額が生じた理由 |
平成29年度の旅費及び人件費・謝金は国内外の認知症カフェの視察が実施できなかっため次年度繰り越しとなった。また質問紙調査が実施できなかっため、調査票印刷、郵送、データ入力委託の費用(その他)が次年度繰り越しとなった。 平成30年度は国外の認知症カフェや地域活動、国内の認知症カフェ視察を予定している。このため、これらにかかる旅費、人件費・謝金を使用予定である。また認知症カフェ運営者とボランティアへの質問紙調査を予定しており、印刷費、郵送費、データ入力費用(その他)を使用予定である。視察、質問紙調査後のeラーニング教材構築、試行にサーバー、タブレット端末を購入するための物品費および会議費(その他)を使用予定である。
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