研究課題/領域番号 |
17K12446
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
則包 和也 弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (00342345)
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研究分担者 |
多喜代 健吾 弘前大学, 保健学研究科, 助教 (00782799)
川添 郁夫 青森中央学院大学, 看護学部, 准教授 (80624741) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 認知行動療法 / 訪問看護 / 統合失調症患者 / メタ認知トレーニング / 地域生活 |
研究実績の概要 |
本研究では、統合失調症の特有の認知を改善することを目的として開発されたメタ認知トレーニングプラス(以下、MCT+)を用いた介入を訪問看護師が実施し、効果の検証を行うと共に、訪問看護の介入プログラムとしての有効性について検討することを目的として実施している。 現在まで、3名の訪問看護利用者に対して、3名の訪問看護師がMCT+を実施した。実施に関しては、事前に訪問看護師に対してMCT+のセミナーを行い、訪問看護でMCT+を実施するノウハウを伝える機会を持った。また、MCT+の1回の実施時間は約1時間であるが、内容を2~3回に分け、30分程度に短縮して実施した。 利用者と訪問看護師からのデータを収集し、分析した結果を学会等で発表した。しかし、当該年度は、新型コロナウィルスの感染防止を優先したため、MCT+の実施が困難となり、新たな対象者の協力を得る事ができなかった。また、学会等の中止やオンライン開催を受けて、MCT+に関する対面型セミナーの中止を余儀なくされた。このような状況の中、本研究者がメタ認知トレーニング(MCT+を含む)を実施した経緯や概要等を主な内容として執筆した論文が掲載された(メタ認知トレーニングが私たちにもたらすもの、地域ケアリング10、Vol.22 No.11 2020)。 その後、研究期間の1年間の延長が承認されたため、新型コロナウィルスの感染状況を踏まえながら、利用者と訪問看護ステーションと調整を行いながら研究を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルスの影響で、新規施設・対象者の協力が難しい状況が続いており、現在も収束の目処がついていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、新規施設の開拓を模索しながら、これまでに得られたデータの分析、検討を行い、学会での発表と論文執筆を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、研究協力者、協力施設への依頼が困難になったこと、および、学会の延期や開催方法の変更を余儀なくされたことが 最大の理由である。 次年度は、感染状況を踏まえながら、研究協力が可能な施設の開拓を行い、研究の受け入れについての交渉を行う計画である。その際、感染予防に関する物品(非接触性体温計、アクリル板、フェイスガード等)や謝礼(図書カード)を購入する費用として検討する。また、既に得られているデータの統計的分析、および、面接データの逐語録化を行うため、音声入力ソフトやテキストマイニングソフトの購入に充当する計画である。
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