研究課題/領域番号 |
17K12448
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
東海林 美幸 山形大学, 医学部, 助教 (90735911)
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研究分担者 |
小林 淳子 山形大学, 医学部, 教授 (30250806)
古瀬 みどり 山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
鈴木 達哉 山形大学, 学内共同利用施設等, 講師 (10727514)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 訪問看護師 / 在宅看護実習 / 実習指導 / 教育プログラム / アプリ |
研究実績の概要 |
本研究は、訪問看護師の実習指導能力向上を支援するためのアプリケーション・ソフトの開発とその効果を検証することを目的としている。 初年度は、国内外の看護教育(基礎教育・現任教育)プログラムに関する研究数の動向について文献検索を実施した。 国内では2006年からe‐ラーニング、2012年からモバイルアプリ開発に関する研究報告が行われており、内容は透析、国家試験対策、小児の家族支援、医療事故防止、感染看護教育などに関するものだった。海外では2008年から看護学生や臨床看護師・メンターの教育支援、救急・急性期看護、せん妄看護などのe‐ラーニング、2015年から臨地実習、臨床看護アシスト、CNS教育などのモバイルアプリ開発の研究報告が存在し、テレヘルス(遠隔医療)に現任教育を組み入れて実施するという研究報告をはじめ、敷地面積が広大で多くの看護師が就業するという特徴に即した研究が多くみられた。訪問看護事業所は全国に9525か所、1事業所あたり常勤換算数6.7人の小規模事業所が多いことから研修受講の機会が限られいる。 通信自由化(1985年)以降、我が国のICT産業は、「電話の時代」から「インターネットと携帯電話の時代」、「ブロードバンドとスマートフォンの時代」へという時代変化を遂げている。ICT活用の特性・強みとして①多様で大量の情報を収集、整理、分析、カスタマイズが容易であること、②時間や空間を問わずに、音声・画像・データなどを蓄積・送受信できること、③距離に関わりなく相互に情報の発信・受診のやり取りができるという、双方向性を有することが挙げられている。アクティブラーニング、個々の能力や特性にわせた学び、遠隔教育に大きく貢献することが期待されていることより、スマホ・タブレットを利用した教育システムの開発は妥当であると考え、今後は搭載する教育プログラムの内容について構築していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度は計画していた全国調査の予備調査として、訪問看護ステーションで実習指導に従事する訪問看護師を対象に、在宅看護実習指導の現状、教育支援上のニーズ、教育プログラムに期待することについてグループインタビュー調査を実施した。今後は予備調査の分析結果をもとに全国調査の準備をすすめていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、文献検討と予備調査の結果をもとに本研究の概念枠組みを明確にし、全国調査を実施することで、全国で働く訪問看護師の在宅看護実習指導の現状、教育支援上のニーズを明らかにする。そのうえで、教育プロブラムアプリに搭載する教育内容も検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度の研究成果を、2018年に開催される学会等で発表する。全国調査を実施する。
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