研究課題/領域番号 |
17K12448
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研究機関 | 仙台青葉学院短期大学 |
研究代表者 |
東海林 美幸 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 講師(移行) (90735911)
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研究分担者 |
小林 淳子 仙台青葉学院短期大学, 看護学科, 教授 (30250806)
古瀬 みどり 山形大学, 医学部, 教授 (30302251)
鈴木 達哉 山形大学, 学内共同利用施設等, 講師 (10727514) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 訪問看護師 / 在宅看護実習 / 実習指導 / 困難感 / 支援プログラム / ICT |
研究実績の概要 |
訪問看護師の在宅看護実習指導上の困難感の実態の題目で学会発表を行った。 【研究目的】訪問看護師の在宅看護実習指導上の困難の実態を明らかにすることを目的とする。【研究方法】本研究はウェブ調査による横断的研究である。全国の対象事業所の管理者に本調査の目的・調査のURL・QRコードを記載したはがきを送付し,ウェブ上で回答を求めることでデータを回収した。調査内容は基本属性,実習指導状況,我々が明らかにした訪問看護師の実習指導上の困難感13項目についてVAS(Visual Analog Scale)で測定した。【結果】訪問看護師の経験年数9.7±7.7年で,女性が90.3%だった。職位は管理者が68.4%,主任9.7%,スタッフ21.1%だった。雇用形態は常勤が96.0%だった。教育的役割では現任教育担当者34.0%,その他12.6%だった。在宅看護実習指導に対する困難感の得点は,「やる気がない学生への指導」78(50-92)(中央値(四分位範囲)),「訪問看護についての指導が伝わらない」68(50-83),「訪問マナーができない学生への指導」68(32-83),「学習状況が不明確なときの指導」67(50-82),「短時間での指導」63(50-79),「学生の希望に合った実習設定」59(50-71),「実習指導に対する負担感への対処」50(47-76),「指導方法への不安」50(45-76),「利用者・家族との会話が続かない学生への指導」50(28-76),「いまどきの若者への指導」50(29-73),「いまの時代に合わない指導ではという不安」50(40-72),「利用者の負担に配慮した実習指導」50(31-70),「生活様式の違いを感じる場面での指導」50(25-66)だった。【結論】訪問看護師は在宅看護実習指導において教育機関からの情報不足,世代の異なる学生の理解,相互に関係性を構築することに困難を感じている可能性があることが示唆された。訪問看護師の実習指導における困難を解決できるプログラム構築の必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は研究成果の公表に取り組んだが,25th East Asian Forum of Nursing Scholars ConferenceおよびThe 7th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Scienceの2学会での発表に留まったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は訪問看護師の在宅看護実習指導上の困難感の実態調査およびICTによる訪問看護師の在宅看護実習指導支援プログラムの介入研究について,全国学会に論文投稿することで研究成果を公表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で予定した研究成果の公表ができなかったため。2023年度は国内および国外の学術集会,全国学会への論文投稿費用として使用する。
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