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2018 年度 実施状況報告書

地域生活を送る統合失調症をもつ人の自殺念慮の体験とその対処方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12450
研究機関金沢大学

研究代表者

長田 恭子  金沢大学, 保健学系, 助教 (60345634)

研究分担者 北岡 和代  公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (60326080)
河村 一海  金沢大学, 保健学系, 准教授 (50251963)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード統合失調症 / 地域生活
研究実績の概要

本研究は、地域生活を送る統合失調症をもつ人に半構造化面接を実施し、自殺念慮をもった時の状況やその時の対処方法を当事者の語りから明らかにすること、それにより統合失調症をもつ人が自殺企図に至らず、安定した地域生活を送るために必要な看護援助を見出すことを目的としている。過去あるいは現在の自殺念慮がどのような状況で生じ、どのように対処したか、当事者の語りから把握することにより、彼らが自殺企図に至らないために必要な看護ケアを検討できると考えた。
平成30年度は、対象者をリクルートしてデータ収集を重ね、それと並行して分析を進める予定であった。しかし対象者の条件を「現在あるいは過去に自殺念慮をもったことがある者」とすると、各施設から協力を得ることが難しく、対象者を集めることができなかった。そのため、自殺念慮の有無には拘らず、統合失調症をもつ方で現在地域生活を送っている方を対象とすることにした。これまでの生活で苦労したことや辛かったこと、そのような時の対処法などについて幅広く語っていただくことにより、統合失調症をもつ人が苦難を乗り越え安定した地域施活を送るために必要な看護援助を見出したいと考えた。
その結果、現在までに8名の方に半構造化面接を実施することができた。得られたデータより逐語録を作成し、データ整理に取りかかっている。当初の予定人数は10名ほどであったため、対象者をあと数名確保できるか、協力施設に打診しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

対象者の確保は容易ではなく、長期間を要することは想定していた。研究開始の時期がやや遅れたが、平成30年度中に8名の方に面接を実施できたため、おおむね順調に進展していると言える。

今後の研究の推進方策

今後は、可能であれば対象者をあと数名追加し、データ収集を行う。同時にKJ法によるデータ分析を進める予定である。KJ法の研修会受講、スーパーバイズの依頼等をして準備に取りかかっている。

次年度使用額が生じた理由

KJ法のスーパーバイズ、専門的知識の提供を受けるための謝金を人件費・謝金として請求していたが、今年度はスーパーバイズを受けるところまで分析が進まなかった。そのため、翌年度にこれらを使用し、適正な分析を行いたいと考える。それらと合わせて、H31年分として計画していた研修会・ワークショップ参加旅費や成果発表のための旅費、研究資料の収集や質的研究関連図書の購入等の経費に充てる予定である。

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公開日: 2019-12-27  

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