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2018 年度 実施状況報告書

精神科訪問看護における専門職者の暴力曝露リスク要因と暴力対策ガイドラインの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12453
研究機関神戸大学

研究代表者

藤本 浩一  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (20467666)

研究分担者 廣田 美里  神戸大学, 保健学研究科, 助教 (70595488)
グライナー 智恵子  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20305270)
橋本 健志  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60294229)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード暴力 / 精神科訪問看護 / リスクファクター
研究実績の概要

和文:医中誌Web、英文:MEDLINE, CINAHL, PsycINFO, ERIC, PsyARTICLESといった文献データベースから抽出した文献の検討、ならびに精神科訪問看護に携わる専門職者10名へのインタビュー調査を完了した。
文献検討とインタビュー調査から得た精神科訪問看護における暴力のリスクファクター候補について、Sands et al.(2012)やKonttila et al.(2016)の精神科領域における暴力のシステマティックレビューを参考にしながら、研究者間で暴力のリスクファクター候補の構成概念を検討・整理した。
加えて、暴力のリスクファクター候補について、精神科訪問看護に携わる専門職者から改めて意見を聴取し、暴力の静的/動的なファクターを含めて①~④に整理した;①利用者要因:F1群(ICD-10)の二重診断、暴力行為の既往、易怒的/衝動的傾向、ストレス-対処能力の不均衡、コミュニケーションスキルの低さ、不規則な服薬、活発な精神病性の症状、活発な非精神病性の症状、強い不安/緊張、②利用者-医療者間要因:医療への不信/不満、医療への拒否的態度、不十分な信頼関係、③利用者-家族/周辺要因:家族との不和、周辺の人々との不和、④訪問看護要因:身体的な接触、物理的距離の近さ
暴力を受けることによって専門職者に生じる心的影響については、これまでに暴力の影響を論じた先行研究を参考として、PTSD罹患の危険性を検討する改訂版出来事インパクト尺度(IES-RーJ)、精神的健康度を検討するGHQ精神健康調査票30項目版(GHQ-30)、自尊感情への影響を検討するRosenberg自尊感情尺度を用いて測定するものとした。
これらより、精神科訪問看護において専門職者が受ける暴力のリスクファクター、ならびに暴力によって生じる心的影響を検討する調査票を検討・作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成30年度には、調査票の配布・回収に着手する予定であったが、調査票の検討・作成に時間を要した。調査票の配布・回収業務は業者に委託しており、現在、調査票の配布に向けて業者との最終調整の段階にある。

今後の研究の推進方策

令和元年(平成31年)度7月を目処に、調査票の配布・回収を完了できるように調整を進めている。配布・回収が完了次第、データの集計・解析に移行する予定である。

次年度使用額が生じた理由

本研究課題は、調査票を用いた横断調査を実施予定であり、調査票の配布・回収を業者に委託する。十分な量の調査票の配布と回収を得るために、平成29年度に引き続き、平成30年度の予算執行は節約に努めた。

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公開日: 2019-12-27  

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