研究課題/領域番号 |
17K12468
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
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研究分担者 |
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357) [辞退]
戸田 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60325339)
中戸川 早苗 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (60514726)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | メンタルヘルスリテラシー / 思春期 / 学校保健 / 精神疾患 |
研究実績の概要 |
H30年度では、H30年2月の高校の学校指導要領の改訂の文科省の発表に伴い、研究倫理審査の準備、調査用紙資料の修正等によって滞っていた平成29年度の計画予定を本年度進めていった。 1.小・中学校の保健に係る教員・養護教員に向けた郵送式のアンケート調査を実施した。アトランダムに選択した全国の小学校・中学校それぞれ300校、計600校に対し調査用紙を配布した。1校につき最大4名の教員および養護教員が回答できるように、調査用紙を入れ、返信できるようにした。結果約400名の返信があり、調査集計と分析を実施している。 2.またこの調査において、今後の研究協力が可能との了解が得られた教員・養護教員約50名に対し、メールにて次回の研究協力の依頼を行った。さらに、1校の学校メンタルヘルスリテラシー教育について関心がある中学校のある高校教員との間で定期的な会合の場を持ち、学校現場での教育についてディスカッションしていくことが約束された。 研究協力に承諾を得られた教員と生徒向けの教材を検討等を実施していく予定であったが、2019年5月にWeb配信された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究「児童・思春期における心の健康発達・成長支援に関する研究」が運営している「こころの健康教室 サニタ」が配信された。このメンタルヘルスリテラシー教育の教材には、DVDや授業の流れ、ワークブック使用法などが網羅され、専門家も教員も活用できる教育教材であり、この発表と公示は、自分の研究と重複する内容でもあった。この充実した内容から、新たな教材作成というよりは、この出現した教材をどう活用しながら検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
R1年(H31年度)計画を進めていく中で、H29年度の計画実施の遅れ、およびH30年度末までに調査結果を出す予定ではあったが、精神保健看護学会の企画運営の準備など公私の仕事との兼ね合いによってアンケート調査のデータ分析作業が遅延したことが大きい。 ただしこの調査きっかけに、メンタルヘルスリテラシーに関心のある学校の教員・養護教員とのつながりや協力を得ることができ、その面からすると後退することなく進んでいると考える。
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今後の研究の推進方策 |
1.アンケート調査の結果について、R1年度内に日本精神保健看護学会で発表する予定である。 2.研究協力の了解が得られた教員に対し、教育を進めるにあたっての具体的な調査を依頼する予定である。そのための研究倫理審査委員会に提出する書類の作成をする。 3.メンタルヘルス教育の授業を既に行っている研究協力の了解のあった教員の学校に出向き、実際の話を聞く機会を持つ。 4.2019年5月にWeb配信された国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究「児童・思春期における心の健康発達・成長支援に関する研究」が運営している「こころの健康教室 サニタ」を紹介資料とする5.兵庫県で行われているメンタルヘルスリテラシ―教育の現場を見学する(兵庫県のNPO法人が現在行っている)。 5.定期的に会合する中で、4・5の教育の実際について情報提供を行い、実践可能かを検討していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度の進行状況の遅れに伴って、以降の進捗も遅れており、そのため、使用額が少なくなっている。今後、研究が進むにつれ、旅費・人件費・謝金などが増える予定である。
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