研究課題/領域番号 |
17K12468
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
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研究分担者 |
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357) [辞退]
戸田 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60325339)
中戸川 早苗 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (60514726)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | メンタルヘルスリテラシー / 思春期 / 学校保健 / 精神疾患 / 教員支援 |
研究実績の概要 |
H31(R1)年度では、H30年に実施した「小・中学校の保健に係る教員・養護教員に向けた郵送式のアンケート調査」について、6月の第29回日本精神保健看護学会学術集会にて発表を実施した。その精神保健教育の関連として、9月鳥取市と10月水戸市にて、精神保健福祉家族大会の基調講演「精神疾患を正しく理解するための教育の必要性について」を実施した。10月には、Australia Queenslandで開催された「Mental Health Week」の視察研修(Pullenvale State Schoolにて小学校でのMental Health教育、またGriffith University, Mt Gravatt Campusにて教育者へのMental Healthサポートについて、さらにLGBT関連施設にて当事者との交流、Brisbane Mental Health Expoとウォーキングイベントへの参加等)を実施した。Mental Health啓発の先進国の現況や考えについて見聞する機会となった。また現在、学校メンタルヘルスリテラシー教育を実施している2校(10月尼崎小田高校、1月埼玉県立草加東高校)に出向き、授業の実際を見学体験した。 昨年から、学校でのMental Health教育について、1校との定期的なディスカッションを行う予定であったが、実際の教育を見て報告する予定が遅くなり、現在滞っている。また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究「児童・思春期における心の健康発達・成長支援に関する研究」が運営する「こころの健康教室 サニタ」の担当者の1名の医師と話し、この教材を用いながら学校に紹介していくことを了承された。 今後は現場の学校に出向き、メンタルヘルスリテラシー教材を紹介しながら、どう学校教育の中で進めていけるかを教員の方々と検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
R1年(H31年度)計画を進めていく中で、H29年度の計画実施の遅れ、及びR1年6月の日本精神保健看護学会の企画運営の準備など公私の仕事との兼ね合いによってアンケート調査のデータ分析作業が遅延し後に影響している。 昨年度は、メンタルヘルスリテラシーに関心のある学校の教員・養護教員とのつながりや協力を得ることができたが、本年度は、Mental Health教育が実施されている教育現場の実際を協力のある学校の教員に伝えるために、2校の高校のMental Health授業の見学交流を行ったが、10月、1月に実施されたこともあり、また公私の仕事とうまくかみ合わず、全体的に研究が間延びし滞ってしまった点が大きく遅れとなった。
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今後の研究の推進方策 |
1.メンタルヘルス教育の授業を既に行っている研究協力の同意のあった教員の学校に出向き、「こころの健康教室 サニタ」を紹介資料と話をする機会を持つち、教育の実際について情報提供を行い、実践可能かを検討していく。 2.研究協力の同意が得られた教員に対し、教育を進めるにあたっての具体的な調査を依頼する予定である。そのための研究倫理審査委員会に提出する書類の作成をする。
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次年度使用額が生じた理由 |
H29年度計画が、本研究に関わる学校学習指導要領の改訂に伴い、学校精神保健の動向を見ながら進めるために研究の進行を一時待機することになった。H30年2月に、高校の「保健」の指導要領の改訂が発表され、それに基づいて調査研究の内容を再度検討し、研究倫理審査の許可を経て、約1年遅れた形で調査研究の実施となった。そのH30年度に実施した調査集計のデータ打ち込みの人件費を計上していたが、研究者自身で実施したことにより、費用がかからなかった。また、本年度に実施を検討していた、教員学習会や参加教員謝金が計上されていたが、研究の遅れに伴い実施できていないこと、研究の分析指導費が使えていないことにより、このような差が生じている。 今後、本研究の遅れている計画を検討し、今年度の研究助成金を有効に使用できるように進めていく予定である。
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