研究課題/領域番号 |
17K12468
|
研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
山田 浩雅 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60285236)
|
研究分担者 |
糟谷 久美子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10553357) [辞退]
戸田 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60325339)
中戸川 早苗 北里大学, 看護学部, 准教授 (60514726) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | メンタルヘルスリテラシー / 思春期 / 学校保健 / 精神疾患 / 教育支援 |
研究実績の概要 |
2020年-2021年にかけて、学校でのメンタルヘルス教育について、「こころの健康教室 サニタ」の教材を用いながら、学校との定期的なディスカッションを行う予定であったが、コロナ禍による移動、入校制限、などによって滞った。 2022年4月から高校の保健体育の教科書において、「精神疾患」について項目立てとなり、具体的に表記されるといった精神保健教育の変化が起こることもあり、科研費の1年延長をさせていただき、2021年度に進める予定であった。しかし、2021年度も感染の影響で引き続き学校に出向くことができず、またその間、職務が重なってほとんど進めることができず滞ってしまったのが現状である。 2022年度は、これまでの成果を論文としてまとめ、紙面に発表することが重要と考えている。また、進められなかった現場の学校に出向き、メンタルヘルスリテラシー教材等を紹介しながら、学校教育の中でどのように進めていけるかを学校の教員の方々と検討していきたいと考えているが、今回、2022年度から新たな精神保健教育に関する科研費(基盤C)を獲得させていただいたこともあり、中学校教育から高校教育へとシフトをすることも踏まえながら、この2つの研究のバランスを考えながら進めたいと考えている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度(R2年度)は、メンタルヘルスリテラシーに関心のある学校の教員・養護教員とのつながりや協力を得られる段階まではできた。また、2校の高校のメンタルヘルスの授業の見学交流を行い、実際の授業イメージや各校の実施時の留意事項や様々な協力体制などを聞き、実践に向けた構えを学ばせていただいた。しかし、公私の仕事とうまくかみ合わず、全体的に研究が間延びし滞ってしまった。さらにコロナ禍の影響によって、学校への入校や移動の制限などが生じ、なかなか外部との接触できない状況が続き、なお2021年度も引き続いたことが影響したことでうまく進められず、大きく遅延することとなった。
|
今後の研究の推進方策 |
1.メンタルヘルス教育授業の研究協力に同意された教員の学校に出向き、「こころの健康教室 サニタ」を紹介資料として話をする機会を持ち、教育の実際について情報提供を行い、実際の教育実践が可能かを共に検討していく。 2.研究協力の同意が得られた教員に対し、高校生の保健の指導要綱が2022年度4月から変わったことに対し、メンタルヘルス教育を進めるにあたっての具体的な指導方法に関する研究について継続的な実施ができるように同意を得ていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2017年度(H29年度)計画が、本研究に関わる学校学習指導要領の改訂に伴い、学校精神保健の動向を見ながら進めるために研究の進行を一時待機することになった。H30年2月に、高校の「保健」の指導要領の改訂が発表され、それに基づいて調査研究の内容を再度検討し、研究倫理審査の許可を経て、約1年遅れた形で調査研究の実施となった。その2018年度(H30年度)に実施した調査集計のデータ打ち込みの人件費を計上していたが、研究者自身で実施したことにより、費用がかからなかった。また、2019年度(H31年度)に実施を検討していた、教員学習会や参加教員謝金が計上されていたが、研究の遅れに伴い実施できていないこと、研究の分析指導費が使えていないことにより、このような差が生じた。さらに、2020年度(R2年度)のコロナ禍で、研究対象施設への入校や、学会への移動の制限、学会のオンライン参加等によって旅費などの経費を使用しない状況が起こったため、さらに使用額の差が生じた。さらに2021年度(R3年度)も感染の影響および公私の職務によって研究が滞った。本研究の遅れている計画を検討し、さらに1年延長をさせていただきながら、研究助成金をできるだけ有効に使用できるように進めていきたいと考える。
|