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2018 年度 実施状況報告書

在宅(居宅)における要介護高齢者の誤嚥性肺炎スクリーニングと予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12470
研究機関旭川医科大学

研究代表者

山根 由起子  旭川医科大学, 医学部, 教授 (80745282)

研究分担者 山脇 正永  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30302855) [辞退]
松田 剛  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70422376) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード誤嚥性肺炎 / 摂食嚥下 / 口腔機能・環境 / スクリーニング / フレイル / サルコペニア / 要介護高齢者 / 在宅(居宅)
研究実績の概要

本研究は、在宅(居宅)で生活している要支援・要介護高齢者を対象に、誤嚥性肺炎の要因を明らかにすることを目的とした前向きコホート研究である。要因を明らかにした上で予防プログラムの開発も目指している。
2018年4月~2019年3月にデータ収集が行えたのは、訪問診療をしている療養者や、摂食嚥下障害専門クリニックの受診者及び訪問を必要とする療養者で、主治医(医師・歯科医師)から研究について紹介があり、その後、研究の説明に同意があった要支援・要介護高齢者63名であった。そのうち、2019年3月の途中経過の時点で、6カ月以上の追跡調査が行えた41名を分析した。
対象者の要支援・要介護認定の割合は、①要支援1・2が19.53%、②要介護1・2が31.70%、③要介護3・4・5が48.77%であった。誤嚥性肺炎発症及び疑いは6名(14.63%)であり、肺炎群とした。一方の35名を非肺炎群して群間比較を行った。
本調査は、属性、摂食嚥下障害に関する情報、口腔の状態、栄養状態、フレイル及びサルコペニアに関する情報を得ている。その結果、EAT10(Eating Assessment Tool-10)、反復唾液嚥下テスト(RSST: Repetitive Saliva Swallowing Test)の潜時、改訂水飲みテスト(MWST:Modified Water Swallowing Test)、痰の有無、臼歯部での咬合状態、含嗽の状況、BMI(Body mass index)に有意差を認めた(p<0.05)。
2019年度も研究の同意を得られた対象者のデータ収集を行い、対象者数を増やしてコホート調査を続けるため、結果の変動はありえる。本研究では、在宅(居宅)で生活している要介護高齢者の誤嚥性肺炎の予防を目指し、生活やQOLを維持できることや、医療費の増加を防ぐことに繋げたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究者の所属と仕事内容に変更があり、データ収集に行ける時間が限られた時期があったため。

今後の研究の推進方策

進捗状況が遅れており、コホート調査が行える範囲で、2019年度も研究の同意が得られる研究対象者のデータ収集を行い、対象者数を更に増やして誤嚥性肺炎の要因について分析を行う。
分析の結果から在宅(居宅)で生活している要介護高齢者の誤嚥性肺炎スクリーニングの項目を選定する。該当するスクリーニングに対する改善方法のプログラムを決定する予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究のデータ収集のために次年度に少し繰り越しを行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 認知症の人の経口摂取のリスク評価と摂食嚥下リハビリテーション2019

    • 著者名/発表者名
      山根由起子
    • 雑誌名

      エンド・オブ・ライフケア

      巻: 3 ページ: 23-30

  • [学会発表] 在宅における摂食嚥下評価に基づいた摂食嚥下ケアプランの指導2018

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      日本在宅医学会大会 第20回
  • [学会発表] 在宅や施設における食支援のために必要なアセスメント2018

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      日本摂食嚥下リハビリテーション学会 第24回
  • [学会発表] 回復期リハビリテーション病棟における摂食嚥下障害看護の質の向上を目指した認定看護師によるOJTの試み2018

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      日本摂食嚥下リハビリテーション学会 第24回

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公開日: 2019-12-27  

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