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2019 年度 実施状況報告書

在宅(居宅)における要介護高齢者の誤嚥性肺炎スクリーニングと予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12470
研究機関旭川医科大学

研究代表者

山根 由起子  旭川医科大学, 医学部, 教授 (80745282)

研究分担者 山脇 正永  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30302855) [辞退]
松田 剛  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70422376) [辞退]
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード誤嚥性肺炎 / 摂食嚥下障害 / 摂食嚥下機能低下 / 高齢者 / 要介護 / 在宅(居宅) / スクリーニング
研究実績の概要

本研究は、在宅(居宅)で生活している要支援・要介護高齢者を対象に、誤嚥性肺炎の要因を明らかにすることを目的とした前向きコホート研究である。要因を明らかにした上で介入指標を提示できることが臨床の意義と考える。
訪問診療をしている療養者や、摂食嚥下障害専門クリニックの受診者及び訪問を必要とする療養者で、主治医(医師・歯科医師)から研究について紹介があり、その後研究の説明(看護師)に同意があった者を対象者とした。要支援・要介護高齢者103名(男性49名,性54名)、平均年齢83.11(SD7.79)、コホート調査期間平均328.11(SD190.69)、要支援1,2・要介護1,2が54名(52.4%)、要介護3,4,5が49名(47.6%)であった。コホート期間中の誤嚥性肺発症者は12名(11.70%)であった。
本調査は、属性、摂食嚥下障害に関する情報、口腔の状態、栄養状態、フレイル及びサルコペニアに関する情報を得た。その結果、Mini Nutritional Assessment、Eating Assessment Tool-10、Functional Oral Intake Scale Level、学会嚥下調整食分類、咀嚼能力、フレイルの状態に有意差を認めた(p<0.05)。
これらから摂食状況、栄養状態、食べる能力やフレイルの状態などが誤嚥性肺炎の要因となり得ることか考えられる。今後、更に解析を進め、影響要因となり得ることに対する介入方法を検討して予防に向ける指標の作成へと進める。
本研究は、在宅(居宅)で生活する要介護高齢者の誤嚥性肺炎予防を目指し、生活やQOLを維持できることや、医療費の増加を防ぐことに繋げたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定よりもデータ収集する日時が限られ、研究対象者のデータ収集期間を延ばしてコホート調査を行ったため。

今後の研究の推進方策

現在、研究統計解析専門の研究者と解析方法を検討しながら進めており、更に誤嚥性肺炎の要因を明らかにした上で、摂食嚥下障害専門の研究者と介入指標を検討し、報告をまとめて本研究を終了とする。

次年度使用額が生じた理由

研究対象者のデータ収集期間が延長になったことや、新型コロナ感染拡大予防のため、2月末から移動が不可能になり、3月の学会参加予定だったのがキャンセルになったことや、研究協力を頂いている京都、東京の研究者との研究解析方法、介入の指標、報告をまとめる打ち合わせを行う予定だったが滞っている。解析方法と結果からの解釈、介入の指標をまとめて学会報告や論文投稿を行い、今年度は研究を終了する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 護分野での口腔・嚥下との関わり2020

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      第18回日本口腔ケア協会学会.
  • [学会発表] 口から食べることの重要性2019

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      第128回日本補綴歯科学会
  • [学会発表] 食支援から奨励する地域で必要な連携と教育2019

    • 著者名/発表者名
      山根 由起子
    • 学会等名
      第17回日本口腔ケア協会学会.

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公開日: 2021-01-27  

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