研究課題/領域番号 |
17K12472
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
岡本 双美子 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (40342232)
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研究分担者 |
小泉 亜紀子 大阪府立大学, 看護学研究科, 助教 (60822559)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 意思決定支援 / 在宅 / 終末期がん患者 / 看取り / 訪問看護 / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
前年度実施した研究「英国における在宅終末期がん患者と家族の看取りに関する訪問看護師の意思決定支援」について、引き続き分析を行った。 その結果、英国の訪問看護師10名のインタビューで明らかになった英国における在宅終末期がん患者と家族の看取りに関する訪問看護師の意思決定支援の内容は、「Gauging」「Asking」「Explaining」「Discussing」「Waiting」「Respecting」であり、日本の結果と同様のカテゴリーが抽出された。 現在は、前年度実施した上記研究結果と前々年度に実施した日本における在宅終末期がん患者と家族の看取りに関する訪問看護師の意思決定支援の内容を詳細に比較し分析している段階で、現時点で英国では早期から積極的に残された時間の過ごし方の意思決定支援を実施していたが、日本では患者とその家族の様子をうかがうように待っている時期があることなどが明らかになっている。今後はさらに分析を進め、成果を英語論文として国際学会誌へ投稿するべくまとめているところである。 また、今年度は、上記の研究結果を世界看護科学学会(WANS:The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science)において、誌上発表を行った。 今後は、緩和ケア先進国である英国における訪問看護師の意思決定支援を参考に日本における在宅終末期がん患者とその家族への訪問看護師の意思決定支援に関する教育プログラムの開発を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、緩和ケア先進国である英国における訪問看護師の終末期がん患者とその家族への意思決定支援と日本の意思決定支援を比較し、分析を行った。その結果を英語論文として投稿の準備を行っており、その後に、教育プログラムの開発を行う予定であるため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、計画予定である教育プログラムの開発について、緩和ケア先進国である英国の研究者あるいは訪問看護師に助言を参考に、我が国における在宅終末期がん患者とその家族への意思決定支援に関する看護師の教育プログラムを開発する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究の成果を国際学会誌に論文投稿を行うことで、より広く周知できると考えたため。
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