研究課題/領域番号 |
17K12479
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
佐久川 政吉 名桜大学, その他部局等, 教授 (80326503)
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研究分担者 |
砂川 ゆかり 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (00588824)
野口 美和子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
田場 由紀 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30549027)
大川 嶺子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (50162558)
安仁屋 優子 名桜大学, 健康科学部, 助手 (60756998)
山口 初代 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70647007) [辞退]
大湾 明美 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80185404)
下地 幸子 (シモジユキコ) 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50804639)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 移民 / 高齢者 |
研究実績の概要 |
2019年度は、2020年3月に研究者2名で、フィールド(ボリビア・オキナワ村)での現地調査(沖縄出身移民一世高齢者や保健医療福祉等の関係者へのインタビュー)や資料収集等を計画し航空券まで購入していたが、新型コロナの世界的な大流行により渡航自粛となり、次年度へと延期になったため、計画通りに進めていない。 研究発表として、2018年度に現地調査でデータ収集した高齢者(約120名)のショートステイ利用の状況とニーズについて報告した(日本ルーラルナーシング学会第14回学術集会、沖縄県宮古島市、2019年11月)。 移民一世は老年期を迎え、認知症や介護の対策は喫緊の課題であるが、ボリビアの中でもオキナワ村は開拓地(へき地)で、診療所と2015年11月開設のショートステイ(以下、SS)のみで、日本のように要介護高齢者が利用可能な訪問系・通所系の介護サービスはない。2018年度はSS利用の状況と高齢者のニーズを把握するために調査を行った。その結果、利用の状況は2017年は延べ4名計7日間で、退院直後の療養、家族留守時の認知症の見守りが理由であった。2018年(9月まで)延べ10名計27日間、本人の体調不良と介護が必要、介護負担軽減が理由であった。高齢者のニーズとして、SS利用の意向では「利用したい」は19名(65.5%)、その理由は「たまには家族を休ませてあげたいから」等。一方「利用したくない」は3名(10.3%)、その理由は「家族のそばに居たいから」等。「わからない」は7名(24,1%)、その理由は「今は健康なので全部自分で行っているから」であった。2年間で6名ではあるがSSが利用され始め、高齢者のニーズも潜在的にみられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナの世界的な大流行により渡航自粛となり、次年度へと延期になったため、計画通りに進めていない。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナの世界的な大流行が収まり、ボリビアへの渡航が解禁され次第、フィールド(オキナワ村)での移民一世高齢者や保健医療福祉等の関係者へのインタビュー、ショートステイサービスの活性化に向け、オキナワ村の共同体を強みを活かして、運営側と高齢者のニーズのすり合わせや、ショートステイが利用しやすいしくみについて検討していきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナの世界的な大流行で計画していた2019年度のフィールド(ボリビア多民族国オキナワ村)への渡航が出来なかったため、次年度使用額が生じた。 次年度は、新型コロナの世界的な大流行が落ち着き、ボリビアへの渡航が許可され次第、現地と調整し、フィールドでの計画を進める予定です。使用する費用は南米であり、主に旅費・交通費を予定している。
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