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2018 年度 実施状況報告書

地域包括ケア病棟に入院する認知症高齢者を支援する多職種専従チームの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12480
研究機関自治医科大学

研究代表者

浜端 賢次  自治医科大学, 看護学部, 准教授 (80287052)

研究分担者 春田 淳志  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70758911)
宮林 幸江  東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (00381418)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード地域包括ケア病棟 / 認知症 / 多職種
研究実績の概要

質問紙調査を行うため、1年目に作成した質問紙を用いて医療機関でパイロットスタディを実施した。質問紙の項目には、前年度検討した属性(筋骨格系疾患、呼吸器疾患、外傷・熱傷・中毒、消化器疾患(肝臓、胆道、膵臓疾患等)を設定したが、複合的に疾患を持つ患者が多く単一的な疾患に分類することが困難であった。また、退院時の行き先を自宅と介護施設と想定したが、転院せざるを得ないケース等も散見された。質問項目の多職種による連携内容では、BPSDの対応、サルコペニア、リハビリ栄養、服薬の指導などを想定していたが、退院支援そのものが連携の中心であるとの回答も見られた。さらに、質問紙項目の認知症高齢者の実状についてもBPSD等による困難さはあまり目立たず、認知症に関する多職種の関わりでも現状把握は難しかった。特に、限定された職種が関わることで多職種の関わりが限局され、本来は関わったほうが良いと推測される職種がその場におらず連携の実状が限定されていた。このことから、多職種の関わりについてはそれぞれの医療機関に属している職種でモデルを考える必要に迫られた。これらから、現時点での質問紙では地域包括ケア病棟の現状を把握することが難しいことが分かった。そこで、本研究の目的を北海道・東北エリアの2病院に説明し、フォーカスグループにて地域包括ケア病棟の多職種の実状を尋ねた。現在、分析中ではあるが、この結果を基に再度質問紙の修正を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

1年目は本研究に関連する文献検討から、質問紙項目の属性と多職種に関する内容を整理した。それに従って質問紙を作成し、パイロットスタディを行ってみたところ、本研究の目的を明らかにするには質問紙が不十分であることが分かった。そこで、質問紙調査を行う前に、現場の実際を尋ねるフォーカスグループを実施することとした。現在、データを分析中ではあるが、その内容を踏まえ再度質問紙を検討している。そのため、今年度に予定されていた質問紙調査を行うことができなかった。

今後の研究の推進方策

現在、分析している質的データ結果を踏まえ、質問紙を修正して調査を実施する。質問紙調査の結果については、早急に集計する。集計した結果を踏まえ、1~2病院でフォーカスグループを実施し、多職種連専従チームを検討する。

次年度使用額が生じた理由

今年度は、質問紙調査用紙の内容の見直しをすることが必要であった。そのため、実施予定であった質問紙調査を行うことができなかった。現在、質問紙を早急に修正し、今年度は実施することを計画しています。

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公開日: 2019-12-27  

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