研究課題/領域番号 |
17K12480
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
浜端 賢次 自治医科大学, 看護学部, 教授 (80287052)
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研究分担者 |
春田 淳志 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (70758911)
宮林 幸江 東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (00381418)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 地域包括ケア病棟 / 認知症 / 多職種 |
研究実績の概要 |
今年度は当初の計画通り、質問紙調査を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、質問紙調査については見合わせることを決断した。実施時期等については、地域包括ケア病棟協会等の助言等を鑑み、今後慎重に実施することとしたい。一方で、今年度は、地域包括ケア病棟の入院料・管理料Ⅰならびに認知症ケア加算2を取得している200床以内の3病院を対象に、認知症ケアを行う多職種に対して、フォーカス・グループインタビューを行った。地域包括ケア病棟で認知症ケアを行っている多職種を対象として、研究を実施した。調査対象者の条件は、地域包括ケア病棟で配置が決められている看護職とリハビリ専門職、ならびにMSWの3職種は必ず参加するように調整した。それ以外の専門職については、病院の管理者に一任した。対象者の基本属性については、職種、性別、年代、職種経験年数、地域包括ケア病棟経験年数を収集した。インタビューを行う場所は、各病院の静かな個室を活用させていただき、15分ごとに換気をしながら、適切な距離を測って実施した。インタビュー項目は「地域包括ケア病棟に入院する認知症高齢者が抱える現状と課題」と「認知症高齢者ケアの協働・連携の実際」について、約60分から80分程度討議した。現在、インタビュー内容について逐語録を作成し、データ分析を始めたところである。本来は質問紙調査を行った後にインタビューを行う予定であったが、質的分析を先に行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響等も加わり、病院が混沌としている状況が続いている。そのため、現時点では質問紙調査等を病院に実施するのは控えた方が良いとの見解に至った。このような理由から、今年度計画していた質問紙調査は実施できず、当初の研究計画からは大きく遅れてしまっている。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙調査については、地域包括ケア病棟協会の助言をいただきながら、慎重に時期をみて調査を実施する予定である。インタビュー内容については、質的帰納的に分析を行い、得られた研究結果から認知症ケアの多職種連携への提言ができるようにしていく予定である。今年度が最終年度となるため、できるだけ早急に研究が進められるよう調整し、実施していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度は、質問紙調査を実施するために予算計画を立てておりました。しかしながら計画の遂行ができず、予算消化ができませんでした。次年度は質問紙調査を実施することを計画しています。
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