研究課題/領域番号 |
17K12481
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
白石 裕子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (50321253)
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研究分担者 |
田上 博喜 宮崎大学, 医学部, 助教 (00729246)
國方 弘子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60336906)
齋藤 嘉宏 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 助教 (90807413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 精神科訪問看護師 / 認知行動療法 / スーパーバイズ / ストレングス |
研究実績の概要 |
2019年度は、2018年度に引き続き、本研究のテーマである精神科訪問看護師への認知行動療法のスーパーバイズを実施するための研究参加者のリクルートを行った。その結果、県内の訪問看護ステーション2か所から研究参加の同意をいただき、スーパーバイズ群2例及びスーパーバイズなし群2例のデータ収集を行った。また、共同研究者が実施した県外の訪問看護ステーションから得られたスーパーバイズ群2例、スーパーバイズなし群2例もデータに追加した。 これまでの途中結果をドイツ、ベルリンで開催された9th World Congress of Behavioral&Cognitive therapies(WCBCT2019)に"Examination of the effects of cognitive-behavioral therapy supervision toward psychiatric visiting nurses"と題したポスターセッションに参加し、成果を発表した。 スーパーバイズの精度を高めるために、厚労省の認知行動療法事業によるスーパービジョンを受けたが、クライエントのドロップアウトにより最後まで受けることができなかった。 さらに、精神間訪問看護師の地域で暮らす精神障害を持つ人への基本的なケアの視点としてストレングスに着目し、カナダのマギル大学のGottlieb教授の著書である"Strength based nursing care"の翻訳本の出版が決定し版権を獲得し、出版に向けての校正作業を他の研究者を交えて実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
精神科訪問看護師と訪問看護ステーション利用者のリクルートが困難であり、当初計画していた標本数より少ない数になっている。論文化を2020年度に行う予定であるが、統計的な検定に耐えうる数まで到達できるかが課題である。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度の計画である論文化を進めるために、統計に耐えうる標本数の獲得のために、訪問看護ステーションでのリクルートを継続し、共同研究者とともにこれまでのアンケートデータを分析し量的研究を行う。さらに、質的研究として予定していたスーパーバイズを受けた精神科訪問看護師へのインタビュー実施のための、インタビューガイドの修正等も行い、研究としての質を確保する予定である。 論文作成については、共同研究者である、田上氏、斎藤氏などの協力を得て、英文のJournalへの投稿を目指していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2019年度で謝金として挙げていた厚労省のスーパーバイズ費(34万円)がクライエントの獲得が困難だったため、未使用となっている。本年度厚労省のスーパーバイズを受けることができればその費用を2020年度で使用したいと考えている。 また、データ収集と分析が終了したら、英文雑誌への投稿を考えているため、そのための翻訳費用として20万円ほどを計上したい。
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