| 研究課題/領域番号 |
17K12486
|
|---|
| 研究機関 | 東京有明医療大学 |
|---|
研究代表者 |
角田 秋 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50512464)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
| キーワード | 精神科訪問看護 / 精神科地域支援 / 訪問看護 |
|---|
| 研究実績の概要 |
これまでの調査から、精神科臨床経験がない（少ない）看護師では、「精神科訪問看護指示書」ではなく、一般の「訪問看護指示書」（精神科医以外によるもの）による「精神科疾患合併ケース」や、「精神科訪問看護の対応の基本」について、対応初期に困難を感じていることがわかった。利用者に対し、具体的症状について深く聞いていいのか、話していいのか、言ってはいけない言葉があるのではないかといった、精神疾患をもつ患者への基本的な対応方法についての教育ニーズであると考えられた。これらについては、本年も継続して具体的場面について訪問看護師へのインタビュー調査を実施予定であったが、Covid-19感染予防のため、調査対象としていた精神科訪問看護算定要件研修の参加者へリクルートする機会がなくなり（研修会中止、年度途中からオンライン開催）、調査の実施ができなかった。今後もこの研修方式が続くことが予想されるため、本調査もオンラインでの調査に変更を予定している。教材の内容については、感染予防対策が継続される中、当事者への動画撮影が難しい場合、代替手段を検討したい。訪問看護での対応に不安をもつ訪問看護師がすぐにアクセスし学べるツールとして、ウェブを通したコンテンツ提供も検討したいと考える。また、感染拡大が続く中で訪問対象者の支援ニーズ、訪問看護師の困りごとも変化することが考えられるため、対応できる内容に修正することが必要であると考える。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Covid-19感染予防のため精神科訪問看護算定要件研修が中止またはオンライン開催となり、調査対象のリクルートができなかったため。
|
| 今後の研究の推進方策 |
精神科訪問看護算定要件研修の集合開催がなく（中止またはオンライン研修となった）、インタビュー対象者のリクルートができなかったこと、および、次年度も同様の状況が続くことが予想されるため、調査方法を変更する。例えばオンラインでアンケートを実施し、回答者からリクルートをすすめ、インタビューする方法が考えられる。臨床現場への負担も考えながら、勤務時間外で協力者を募り現場のニーズを把握し、教材作成を進めたいと考える。教材の内容については、感染予防が継続される中、当事者への動画撮影が難しい場合、代替できる教材の手段を検討したいと考える。訪問看護での対応に不安をもつ訪問看護師がすぐにアクセスして学べる手段として、ウェブを通したコンテンツ提供も検討したいと考える。また、感染拡大が続く中で訪問対象者の支援ニーズ、訪問看護師の困りごとも変化することが考えられ、対応できる内容に修正していきたいと考える。最終年度であり、研究成果のまとめをおこなう。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
国内外の調査が行われなかったこと、出張調査がなかったことから、交通費、謝金、分析費用の支出が発生せず、次年度繰越金が生じた。
|
