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2019 年度 実績報告書

看護小規模多機能型居宅介護事業の特性を踏まえた効果的な看護提供

研究課題

研究課題/領域番号 17K12505
研究機関千葉県立保健医療大学

研究代表者

片平 伸子  千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10381675)

研究分担者 丸尾 智実  神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70438240)
小川 妙子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80320711)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード看護小規模多機能型居宅介護 / 看護師
研究実績の概要

本研究は看護小規模多機能型居宅介護(以下、看多機)における看護の特性、利点、課題を明らかにし、看多機の普及や看多機における効果的な看護提供を促進する方策を検討することを目的とする。最終年にあたる令和元年度は前年度までの調査結果を踏まえた質問紙を作成し、全看多機を対象に調査を行った。
回答施設は182施設(回収率36・0%)で営利法人が44.4%と最も多かった。登録利用者は男性が6.8(SD3.9)人、女性が13.7(SD5.2)人で、80代が9.8(SD3.7)人で最も多く、要介護度は要介護5が4.4(SD3.0)人で最も多かった。独居(日中独居含む)の者は8.7(SD7.3)人で、定期的に訪問診療を受けている者は8.0(SD6.9)人、1年間の看取り数は3.1(SD3.8)人であった。関係職種との連携は同僚看護職とが最も得点が高く、同僚ケアマネジャー、同僚介護職と続き、主治医、外部のケアマネジャーは比較的低かった。職種毎に連携の強い群(以下、連携強群)と弱い群(以下、連携弱群)の2群で比較した結果、同僚看護職との連携強群は連携弱群に比べ33項目のうち23項目で看護の利点に関する認識が高く、課題への認識が低かった。「状態悪化時に入院せずに施設で看られる」や「中重度者は対応しきれないことがあり受入れが難しい」といった重症度の高いケースを想定した質問項目では、同僚看護職、ケアマネジャー、医師との連携強群が連携弱群に比べて有意に看護の利点に関する認識が高く、課題への認識が低かった。
看多機の看護の充実を図る上では同僚看護職との連携強化が重要と考えられた。また、外部の他職種とは柔軟な連絡調整がしづらいことが示されたが、利用者は80代が半数で要介護度が高く、独居者が4割を占めており、今後予測される重度化に対応するためには職員間のみでなく医師との連携強化の必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 看護小規模多機能型居宅介護における看護の利点・課題・工夫 ー看護師の認識の分析ー2020

    • 著者名/発表者名
      片平伸子 小川妙子 丸尾智実
    • 雑誌名

      日本プライマリ・ケア連合学会誌

      巻: in print ページ: in print

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 看護と介護が一緒にサービスを提供する強みと課題-看多機の事例報告分析からー2019

    • 著者名/発表者名
      片平伸子 丸尾智実 小川妙子
    • 雑誌名

      医療と介護Next

      巻: 5(6) ページ: 503-507

  • [学会発表] Characteristics of services provided by multifunctional long-term care in a small group home and home visit nursing : A Text-mining Approach2020

    • 著者名/発表者名
      片平伸子 丸尾智実 小川妙子
    • 学会等名
      第6回世界看護科学学会 2020年2月28,29日 大阪国際会議場 (大阪)
    • 国際学会
  • [学会発表] 看護小規模多機能型居宅介護における看護職と介護職の協働の課題と対策2019

    • 著者名/発表者名
      丸尾智実 片平伸子 小川妙子
    • 学会等名
      第39回日本看護科学学会学術集会 2019年11月30日 ANAクラウンプラザ金沢 (金沢)

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公開日: 2021-01-27  

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