研究課題/領域番号 |
17K12507
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
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研究分担者 |
夛喜田 惠子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (50226966)
高間 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
谷口 俊恵 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20757455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | アディクション / 看護職者支援 / 感情 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、「アディクション問題にかかわる看護職者支援モデル(以下、支援モデル)に基づく「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラム(以下、支援プログラム)」を作成し、プログラム実施内容の質的検討及び修了後のインタビュー調査結果をもとに、プログラムの効果について分析・解釈を行い、「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラム」を開発することである。 2018年度においては、「支援プログラム」の作成と実施を行った。プログラムの実施は、2018年6月~2019年1月に、月1回、計8回開催した。プログラムの内容は、1回につき2時間半とし、①アディクションに関する実体験や実践に基づく講義、②サポートグループの2部にて構成し、定員は20名程度とした。案内チラシを近隣の医療施設や看護系団体等に配布し、自由意思での参加者を募り、20名の応募があった。8回のうち参加が4回に満たなかった4名(途中での辞退者含む)以外でアンケートの配布希望のあった15名には、修了後のアンケートを匿名で依頼し、13名から返信を得た。プログラムの内容(①と②)は全て、参加者の同意を得て、録音し、逐語録を作成した。 現在は、逐語録の分析および、参加者へのアンケート結果の分析中である。アンケートの回収率は、86.7%で、プログラムの満足度は、とてもよかった(61.5%)、よかった(38.5%)で、支援プログラムとしての目的は達成できたと考える。具体的な評価や効果については、支援プログラムの逐語録とアンケート結果との総合的な分析/解釈をすすめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
支援プログラムに関する分析に若干の遅れはあるが、おおむね計画通り、順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度に行った支援プログラムに関する分析/解釈をもとに、アディクションにかかわる看護実践の現状や今回の支援プログラムについて、支援プログラム参加者に対して質的インタビューを行い、今回の支援プログラムの評価及びよりよいプログラムの開発に向けて分析/解釈をすすめていく予定である。 なお、質的インタビューへの協力依頼については、現在すすめており、同意が得られた参加者には、本年度中に、1~3回程度のインタビューを実施する予定である。 また、支援プログラムについては、「アディクション看護に携わる看護師のための教育プログラム」としてICN(国際看護協会大会)にて、ポスター発表の予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
2017年度に、国際学会での発表のための旅費を2名予定していたが、1名が参加できなくなり、2018年度への繰越金とした。その繰越金に関しては、次年度に国際学会での発表を予定(演題受理)しているため、国際学会の旅費にて使用する予定である。 また、分担者のうち1名が、2018年度は産休・育休にて研究活動ができていない。2019年度復職となれば、使用予定である。
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