研究課題/領域番号 |
17K12507
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
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研究分担者 |
夛喜田 惠子 岐阜保健大学, 看護学部, 教授 (50226966)
高間 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
谷口 俊恵 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20757455)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | アディクション / 看護職者 / 支援プログラム / 感情 |
研究実績の概要 |
2020年度は、次の二つの内容を予定していた。①2019年度に実施した「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラム(以下、プログラム)」後の参加者の変化についての質的インタビューデータを分析・解釈し、海外・国内で発表する。②「①」の発表成果をふまえ、本課題での研究を総合的に振り返り、プログラムを作成し、公開する。 上記①をすすめるにあたっては、詳細なプライバシーデータを扱うため、研究会は対面での開催が必要である。研究代表者は兵庫、分担者の1名は代表者と同じ大学であるが、他の分担者は、愛知県と鳥取県である。鳥取県の分担者は、新型コロナウイルス感染対策のため、代表者の大学の地域までの出張が自粛となっていたため、上記②のプログラム作成に向けて、個別にこれまでの研究データの整理、統合し、分析をすすめた。他の研究メンバーにおいては、代表者の大学での研究会を3回開催し、2019年度に実施したインタビューのデータをもとに意見交換を行ったが、上記①についての知見を明らかにするまでには至らなかった。 これまでの分析結果からは、今回のプログラムにおける効果と限界・問題点が浮かび上がってきたが、インタビューデータの分析は途上であり、上記①の海外・国内での発表には至っていない。また、①を経て行う予定であった②については、実施できていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度は、新型コロナウイルス感染症蔓延による、質的データの分析・解釈をすすめる上での研究会開催上の制限、感染症対策にかかわる他業務の増加による研究時間の大幅な減少につき、予定していた研究活動を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度に予定していた次の①②について、2021年度に実施する。①2019年度に実施した「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラム(以下、プログラム)」後の参加者の変化についての質的インタビューデータを分析・解釈し、海外・国内で発表する。②上記の発表成果をふまえ、本課題での研究を総合的に振り返り、支援プログラムを作成し、公開する。 本研究は、質的研究であり詳細なプライバシーデータを取り扱うため、インターネットを介してのデータのやり取りを避け、研究グループでの分析は対面で行う必要がある。しかし、今後も新型コロナウイルス感染症蔓延状況の先が読めないため、対面での分析が困難な場合、詳細なプライバシーデータを含むデータの分析を安全にグループで共有して行なえる方法を検討し、実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度は、新型コロナウイルス感染症蔓延による、質的データの分析・解釈をすすめる上での研究会開催上の制限、感染症対策にかかわる他業務の増加による研究時間の大幅な減少につき、次の①②研究活動については、①の分析途上であり、予定通り進んでいない。 ①2019年度に実施した「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラム」後の参加者の変化についての質的インタビューの結果を分析・解釈し、海外・国内で発表する。②「①」の発表成果をふまえ、本課題での研究を総合的に振り返り、支援プログラムを作成し、公開する。 ①については、現在途上である分析をすすめるとともに、海外での学会(International Nurses Society on Addictions, East Asian Forum of Nursing Scholars Conference等)への応募を予定しているが、いずれの学会も現時点では次回の開催状況が未定である。そこで、応募が可能な状況となれば、応募・参加する。国内ではWeb開催での学会への応募・参加を予定している。②については、「①」の発表ができない場合でも、これまでのデータおよび分析結果を統合し、総合的な分析を行い、「アディクション問題にかかわる看護職者支援プログラムの実際」について冊子体とPDFでの公開を予定している。
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