認知症高齢者の独居生活に関して、本人が自宅での独居生活を希望していても、認知症の進行とともに、健康管理や安全の確保が困難になったり、近隣とのトラブルや介護拒否などから、継続が困難になってくる。しかし、独居生活の限界に関しての指標などはない。本研究でデルファイ法を用いて「認知症高齢者の独居生活の継続アセスメント35項目」を開発した。このツールは、独居生活の実態を捉え、独居継続が可能か不可能かを本人と支援者が検討していく際に活用できると考える。本人の困りごとや要望を確認しながら、共通の認識でアセスメントして支援や方向性を考えることで、1日でも長く本人の希望する生活継続が可能になると考えられる。
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