研究課題/領域番号 |
17K12518
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研究機関 | 福岡女学院看護大学 |
研究代表者 |
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
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研究分担者 |
山崎 不二子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (20326482)
田中 理子 九州大学, 薬学研究院, 特任助教 (20648480)
豊福 佳代 福岡女学院看護大学, 看護学部, 講師 (50737195)
平川 善大 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (90784819) [辞退]
吉川 由香里 福岡女学院看護大学, 看護学部, 助教 (80828111)
八尋 陽子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (70584720)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | シミュレーション教育 / 看護教育 / コミュニケーション |
研究実績の概要 |
令和元年度までに、看護学生が患者の精神的ケアで戸惑う状況に関するシミュレーション教育のためのシナリオ作成とプログラム構築を行ってきた。 精神的ケア場面のシミュレーション教育プログラムは4段階から構成されており、第1段階【基本的なコミュニケーション技術】、第2段階【医療的コミュニケーション】、第3段階【コミュニケーション障害のある方とのコミュニケーション】、第4段階【ネガティブなる方とのコミュニケーション】である。 2事例の患者事例を想定したストーリーを構成してそれぞれ5場面からなるプログラムを構築した。なお、患者事例は福岡女学院看護大学が開発した全領域が共有できる事例が居住するWeb上のバーチャルタウン「ミッションタウン」の住民とした。 このプログラムを2年生の必修科目であるコミュニケーションリテラシーのシミュレーション演習で活用した。このシミュレーションの評価は、Jeffries(2006)の開発した「Simulation Design Scale]「Student Satisfaction and Self-confidence in Learning」を用いた。この尺度は学生満足やシミュレーション演習のデザインに関する評価となっている。この調査に際しては研究者の所属する研究倫理委員会の承認を得て行い成果を検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
プログラムを構築し実施・検証段階である。今年度に検証したプログラムを実施する予定であったが、大学が遠隔授業を中心として授業が進められており、これまで構築したプログラムが実施できない状況となっている。そのため、実施場面を撮影したeラーニングを作成しオンライン学習により計画を変更して実施している。そのためプログラムを変更した効果を検証していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
プログラムの目的である精神的看護ケアの質向上を目指したシミュレーションプログラムは、現在オンライン教材に転換し実施している。そのためオンラインプログラム開発を進めるとともに、対面によるシミュレーションプログラムの充実と評価をする予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
教材開発のためのアルバイトを雇用する予定であったが、研究者で完了したため繰り越しが生じている。次年度ではプログラムを成果報告するための旅費や学会参加費およびWeb公表サイトの構築に使用する。
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