研究課題
本研究目的は、精神的看護ケアの質向上を目指したシミュレーション教育プログラムを開発することである。医療の高度化や疾病構造の複雑化により、看護学生が臨地実習て体験できる機会が少なくなっており、学内演習でシミュレーション教育を活用することが推奨されてきた。しかし、精神看護領域におけるシミュレーション教育に関する報告は少ない状況にあった。そこで、本研究は精神的ケア場面のシミュレーションプログラム構築に取り組んできた。今回、構築した精神的ケア場面のシミュレーション教育プログラムは4段階から構成されており、第1段階【基本的なコミュニケーション技法】、第2段階【医療的コミュニケーション】、第3段階【コミュニケーション障害のある方とのコミュニケーション】、第4段階【ネガティブな発言がある方とのコミュニケーション】である。2事例の患者事例を想定したストーリを構成して、それぞれ5場面からなるプログラムとした。なお、患者事例は福岡女学院看護大学が開発した全領域が共有できる事例が居住するWeb上のバーチャルタウン「ミッションタウン」の住人として他領域と共有できる教材とした。このプログラムの検証は、看護大学2年生100名を対象に「コミュニケーションリテラシー」の科目で実施した。プログラムの評価は、Jeffries (2006)の開発した「Simulation Design Scale」「Student Satisfaction and Self-confidence in Learning」を用いた。その結果、「この指導法は効果的で役に立った」といった指導法に関する満足度は高く「緊張感のある場面からの学び」「グループ学習による客観的な気づき」などリアルな場面から緊張感を持ちメンバーと学びあうプログラムが有効である結果が得られた。
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