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2018 年度 実施状況報告書

看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K12527
研究機関佐賀大学

研究代表者

熊谷 有記  佐賀大学, 医学部, 准教授 (10382433)

研究分担者 室屋 和子  佐賀大学, 医学部, 准教授 (50299640)
田渕 康子  佐賀大学, 医学部, 教授 (90382431)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード看取りのパンフレット / 在宅ケア / 生活の質
研究実績の概要

終末期患者と家族の生活の質を高めるためには,患者と家族への死の準備教育が不可欠である。近年,死に対する準備教育の教材の一つとして,看取りのパンフレットが開発されている。看取りのパンフレットを有効に活用することで,患者と家族の生活の質を高めるケアの提供が可能になると考える。そこで本研究では,看取りのパンフレットの具体的で効果的な活用法を明らかにし,看取りのパンフレットを用いた終末期在宅ケアモデルを開発することを目的とする。
2018年度には,全国の訪問看護ステーションの中の2,000箇所の管理者に郵送式質問紙調査を行い,431箇所から回答を得た。そのうち2018年度に新規に開始した7箇所を除く424箇所を対象に分析した。看取りのパンフレットを使用しているステーションは221箇所(52.1%),使用していないステーションは203箇所(47.9%)であった。看取りのパンフレットを使用しているステーション221箇所のうち,がん患者の家族に対しては210箇所(95.0%),がん患者以外の家族に対しては170箇所(76.9%)のステーションがパンフレットを使用していた。看取りのパンフレットを使用している訪問看護ステーションにおいて,がん患者の家族とがん以外の患者の家族に対する「パンフレットの使用頻度」「家族に渡す際に考慮すること」「看取りのパンフレットを渡す時期の決定方法」「渡す際についての決定の困難の程度」「渡す時期」がほとんど類似していたが,一部異なる点も見られた。現在,それらの相違点の理由を踏まえた看取りのパンフレットの効果的な使用方法を検討するために,質的研究のインタビュー内容を研究者間で協議している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

①回収率を上げるために,回答期間を延長するとともに,可能な範囲で依頼施設へ再度連絡を取ったこと
②質問紙調査の回答結果の信頼性を高めるために,研究者間で回答内容を十分に検討した後,分析を行ったこと
により,計画遂行が遅れている。

今後の研究の推進方策

質問紙調査結果を対象者に開示するとともに,看取りのパンフレット使用方法に関する訪問看護師や看護職以外へのインタビュー調査について倫理審査委員会から承認を得た後,インタビュー調査を実施する。

次年度使用額が生じた理由

前年度に実施する予定であった対象者への質問紙調査結果報告とインタビューを実施する予定である。そのため次年度は,質問紙調査結果の対象施設への報告書の郵送,インタビュー調査に関する旅費,データ入力などに研究費を使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Utilization rate of and important considerations related to pamphlets for families of terminally ill patients at home2019

    • 著者名/発表者名
      Kumagai Y, Tabuchi Y, Muroya K
    • 学会等名
      22nd East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS) 2019
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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