本研究は、精神障害を持つ親に育てられた、子ども版「家族学習会」プログラムを開発し、「家族学習会」での子どもの体験を明らかにすることを目的とする。 さらに、子どもの支援のあり方、「家族学習会」経験者をコアとしたセルフグループの誕生、体験を活かした社会的活動への可能性を検討することである。 昨年度は、東京及び大阪のメンバーの協力を得て、福岡と札幌で、子ども版家族学習会セミナーを開催した。今年度は、福岡と札幌で子ども版家族学習会を、東京メンバーが支援しながら開催する予定で準備を進めていた。しかし、コロナ禍のため、移動や対面での実施が困難となり、開催することができなくなった。そこで、今年度は、2021年1月に、オンラインでの子ども版担当者研修会を初めて開催することとした。来年度は、対面ではなく、オンラインにて、東京、福岡、札幌、沖縄メンバーとともに、地域を超えた子ども版家族学習会を開催予定である。 子どもの集いは、東京と大阪で、それぞれ定期的に開催してきた。しかし、コロナ禍のため、対面での実施が困難となり、一時中止したものの、オンラインにて、東京、大阪での集いを再開した。東京は各回30人程度、大阪は5~6人程度、参加している。 また、沖縄では、2020年8月に、東京メンバーが支援し、地元の子どもたち、支援者が中心となり、オンラインでセミナーを開催、こどもぴあ沖縄が誕生した。さらに、広島でも、2021年3月に地域の支援者とともに、こどもぴあメンバーが、セミナーを開催した。広島には継続支援中である。この結果、こどもぴあは、2020年度時点で、東京、大阪、札幌、福岡、沖縄と、5地域に誕生することとなった。
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