研究課題/領域番号 |
17K12540
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研究機関 | 日本赤十字北海道看護大学 |
研究代表者 |
大倉 美鶴 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (70364172)
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研究分担者 |
馬場 みちえ 福岡大学, 医学部, 准教授 (60320248)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | MCI高齢者 / 身体活動量 / 認知機能 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、積雪寒冷地域に暮らすMild Cognitive Impairment(MCI:軽度認知障害)者の認知症の悪化予防につながる身体活動量獲得プログラムを3年間で開発することである。令和3年度の取り組み課題(本来は令和元年度に実施する予定であった)は、これまで測定した非積雪時期と積雪時期の活動量の違いを分析しながら、積雪時期における身体活動量獲得プログラム案を作成し、プログラムを試験的に実施すること、また試験的に実施したプログラムによる身体活動量の結果により、プログラム上の問題点などが観察できた場合は、プログラムを修正して、積雪時期における身体活動量獲得プログラムを完成させることであった。しかし平成30年度に起きた北海道胆振東部地震や豪雪などの災害によるフィールドでの実施が遅れ、比較対象となるMCI高齢者数が確保できず、また令和2年度より続いているコロナ(COVID-19)の感染拡大により、プログラムの試験的実施が実行できない状況が続いている。 今後の研究展開については、去年と同様になるが、コロナ(COVID-19)の感染状況および予防接収率の進捗状況を観察しながら、これまで予定していたオホーツク圏内の地区で研究参加者数を縮小すれば、本研究の遂行が可能であると考える。すでに関係が築かれている行政や自治会などの関係者らに本研究の協力が得られ、かつ研究参加者が10名程度確保できれば、非積雪時期と積雪時期にプログラムの試験的実施を行う。実施したプログラムについて問題点を分析した結果、改善する必要性があるプログラム内容についてはあらたな修正を行い、積雪時期において身体活動量を確保できるプログラムを再構成する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、平成29年度の開始から3年間で完結する予定であったが、北海道胆振東部地震、コロナ(COVID-19)などによるフィールドでの実施が遅れ、比較対象となるMCI高齢者数が確保できず、平成31年度(最終年度)での完結が難しくなった。そのため当初の予定を変更し、安全な地域で一定の対象者数が確保できれば試験的プログラムを実施できると判断し、最終年度の研究期間を2年間延長した。本研究が順調に進められるよう、研究者および研究参加者の体調管理、研究時間についてもしっかりと確保していきたい
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度は、当該年度の計画予定を変更し、令和3年度に予定していた計画を感染状況が落ち着いた段階で早急に実施する。今年度の予定としては、積雪時期における身体活動量獲得プログラム案を作成し、プログラムの試験的実施を行い、その効果を検証することである。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が177万円となった理由として、コロナ(COVID-19)の感染拡大により、研究が予定通りに進められず、令和3年度の予算として計上していた調査費、打ち合わせ費、アルバイト費、交通費、成果発表に伴う学会参加費などの多くが未使用となった。次年度まで研究を1年間延長して頂いたことから、令和3年度の使用額(調査費、アルバイト費、交通費など)を活用して、研究を遂行していく。
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