研究課題/領域番号 |
17K12549
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
渡辺 昌子 東邦大学, 看護学部, 助教 (90405613)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 食生活 / スマートフォン / アプリ / ソーシャルメディア / 健康教育 / 大学生 / 食生活リテラシー |
研究実績の概要 |
本研究は、生活習慣病の若年化が課題となっている日本とスウェーデンにおいて、食生活に対する関心の低い青年期住民への健康教育方法開発について示唆を得ることを目的としている。 本研究では、2020年度から2022年度にスウェーデンを数回訪問し、現地におけるフィールドワークやインタビュー調査を実施することを計画していた。 2022年度はスウェーデンにおいて研究協力を得られている大学に在学する学生を対象として、食生活記録作成をスマートフォン上のソーシャルメディアアプリを用いて実施し、それを小グループで相互に閲覧して意見交換を行うことで、食生活の関心の増加が得られるかを検討することを予定していた。パンデミックの余波のために渡航が難しいことから研究計画を変更し、2023年度以降に実施する予定であるオンラインアンケート調査の計画を立案し、先行研究の文献検討を行い、調査項目について検討を行った。また、3月から4月にかけて、日本における大学生7名を対象として食生活リテラシーに関する基礎調査を実施するとともに、スマートフォンアプリを用いた食生活リテラシー向上に向けた学習プログラムを試行し、その効果と課題を検討した。 2023年度は最終年度となるため、日本で実施した調査項目と合わせて、スウェーデンで協力の得られる大学の在学生を対象として食生活改善に向けた学習プログラム構築のためのニーズ調査を実施する。その結果を検討することで、今後の学習プログラム開発の基礎的資料とする。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
パンデミックの影響によりスウェーデン現地でのインタビュー調査およびフィールド調査を行うことができず、進捗としては遅れている。現地との連携体制は維持することができているため、今後オンライン調査に切り替えて研究を実施する。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は最終年度となるため、日本で実施した食生活リテラシー調査項目と合わせて、スウェーデンで協力の得られる大学の在学生を対象としてオンライン調査を実施する。調査結果の検討を通して、食生活改善に向けた学習プログラム構築のためのニーズを把握し、今後の学習プログラム開発の基礎的資料とする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
パンデミックの余波を受け、スウェーデン現地での調査を実施することができなかったため、旅費に大幅な変更が生じた。また、一部を国内での研究に切り替えたが、調査内容に修正が生じたため、備品等の購入を見送った。上記のことから次年度使用額が生じた。2023年度はオンライン調査を実施するため、そのための謝金や物品購入等に予算を充当する予定である。
|