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2020 年度 実施状況報告書

介護保険施設における援助者の負担軽減に向けた新入浴ケア体制の開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17K12551
研究機関金沢医科大学

研究代表者

橋本 智江  金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (30515317)

研究分担者 川島 和代  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40157855)
平松 知子  金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70228815)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード入浴ケア / 介護保険施設 / 労働負担
研究実績の概要

本研究課題は、高温・多湿な浴室環境下で長時間連続して担当する入浴ケアの実施が援助者におよぼす影響を可視化し、援助者の負担軽減に向けた新入浴ケア体制を開発し、評価することを目的としている。
これまで、当初の予定を修正しながら、援助者の生理的反応の測定や援助者自身が感じている負担について明らかにするためのインタビュー調査を進めてきた。今回の調査では、対象者の入浴ケア担当時間は当初考えていたよりも短く、入浴ケアによる身体的影響は顕著なものは見られなかった。一方で、援助者は浴室温熱環境に対して測定値と一致する暑いという感覚を持ちながらも、裸で入浴している利用者が寒く感じないようにすることを優先しているため、自身の感覚についてはあきらめていることが語られていた。また、心理的に様々な負担を感じながらケアを実施していることが明らかとなり、身体面・心理面双方に関与する入浴ケア体制の必要性が求められると考えた。
本研究による調査結果とこれまでの研究成果を合わせて、新入浴ケア体制について検討を行ったところ、入浴ケア担当時間、入浴ケア担当方法、浴室温熱環境の可視化に関する内容が考えられた。2020年度はコロナ禍で当初の計画を進めることができず、これまでのデータを再検討するにとどまったが、2021年度は計画を修正し新入浴ケア体制の検証を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新入浴ケア体制の参考とするための海外の高齢者施設における入浴ケアの視察は、covid-19パンデミックにより実施することができなかった。また、研究フィールドの国内の高齢者施設においては、感染防止のため外部者の訪問を制限しており、データ収集の実施が困難な状況であった。これらのことから、ケア体制の検証が遅れている。

今後の研究の推進方策

これまで検討してきた新入浴ケア体制に関する内容について、高齢者施設職員の意見を集約し、再検討していく。コロナ禍であるため、施設職員の協力を得る際には、郵送やオンラインでのミィーティングを活用しながら進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度に予定していた、海外の高齢者施設における入浴ケア視察はcovid-19のパンデミックにより実施することができなかった。また、国内の高齢者施設においては、感染防止のため外部者の訪問を制限しており、データ収集の実施が困難な状況にあったため、謝礼品や交通費の支出が行えなかった。
2021年度は、これまで得られたデータから検討した内容について、施設職員の意見を郵送やオンラインを活用して集約するための、郵送費や謝礼品に使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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