研究課題/領域番号 |
17K12577
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
金子 典代 名古屋市立大学, 看護学部, 准教授 (50335585)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 男性同性愛者 / セクシュアルヘルス / 性感染症 / ヘルスプロモーション |
研究実績の概要 |
本研究では、若年期の男性同性愛者のセクシュアルヘルスに関する支援ニーズと学校保健職種が性的少数者へ提供する支援の実態と課題を明らかにすることを目指している。 平成30年度は、男性同性愛者の若年期におけるセクシュアルヘルスに必要な情報をどのように入手していたか、どのような相手に相談を行っていたかを明らかにするための実態調査を行った。 A地域で調査を実施し260名のゲイ、バイセクシュアル男性など男性の性的少数者からの回答を得た。対象者の年齢は、30歳未満の者が41.9%と最も多かった。主要な項目を解析したところ、自身のセクシュアリティを自覚したころに周りに性的少数者の友達、知人がいた割合は全体のうち21.7%、そのことを誰かに話をしたり相談したものは15.5%であった。相談したものにおける相談相手は同性の友達が最も多かった。セクシュアリティについて自認した時にセクシュアルヘルス関連の情報をどこで得ていたかを尋ねたところ、インターネットが最も多く、本雑誌、ソーシャルネットワークサービスが続いた。現在、セクシュアルヘルスの情報をどこから入手しているかについてはインターネットが最も多くソーシャルネットワークサービス、同じセクシュアリティの友達が続いた。セクシュアルヘルスプロモーションに関する情報のニーズについては、対象者の年代、時期により異なっていること、現在はインターネットにより情報入手を行っているものが多いこと、自認してから時期を経ると同じセクシュアリティの友達からの情報の重要性が高まることが示唆された。今後、さらに年齢別解析を進め最終報告へとつなげる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学校保健のフィールドでの調査を2018年度に実施予定であったが、現状分析に時間がかかり、調査実施の準備まで間に合わず実施できなかった。最終年度の実施に向け調整を図っている。
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今後の研究の推進方策 |
研究は概ね計画通り進行している。学校保健職種への調査については、2018年度の遅れを取り戻すべく調査実施の準備を進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
学校保健職種への調査実施が遅れたため残額が出た。この分については最終年度に実施予定の調査の実施に充てる予定である。
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