• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

男性同性愛者の性的健康促進:当事者と学校保健職者双方への調査によるニーズの明確化

研究課題

研究課題/領域番号 17K12577
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

金子 典代  名古屋市立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50335585)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード男性同性愛者 / セクシュアルヘルス / 性感染症 / 学校保健職種 / 相談
研究実績の概要

本研究では、若年期の男性同性愛者のセクシュアルヘルスに関する支援ニーズと学校保健職種が性的少数者へ提供する支援の実態と課題を明らかにすることを目指している。
平成31年度は昨年度までに収集した男性同性愛者を対象に実施した質問紙データの解析と新たなデータ収集解析を実施した。ゲイバイセクシュアル男性を対象に新たに実施した調査では、男性同性愛者における性指向のカミングアウトの実態についてもデータを収集した。カミングアウト後の家族や友人、職場など周囲の反応は若年層の方が良好であることが示された。
小中高校の養護教諭に対する質問紙調査からは、全体の21.1%が過去1年に性指向や性自認に関する相談を受けた経験がある、と回答していた。質問紙の自由記載の内容分析を行ったところ、性の多様性についての最新知識と相談を受けた際の適切な対応についての学習を求めるニーズが多く表出されていた。研究者らの先行研究からも、性指向に関して相談を受けた経験と、性の多様性についての学習経験があることや相談を受けた際の紹介先などの情報提供の認知は関連が示されている。より養護教諭への性の多様性と具体的な対応に関する学習機会の拡充の重要性が示された。
最終年度は研究期間中に得たデータの最終解析を実施し、当事者のセクシュアルヘルスに関する支援ニーズと支援にあたる学校保健職種における課題抽出を行い最終成果としてまとめる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ほぼ計画通りに対象者からのデータは収集したが、データの解析と成果のまとめに時間を要している。

今後の研究の推進方策

データはすでに収集を終えているため、解析と結果の公表を進め、最終結果のとりまとめを行っていく。

次年度使用額が生じた理由

収集したデータの解析に時間を要したため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Survey of school nurses’ experiences of providing counseling on sexual orientation to junior and senior high school students in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Ryohei Terao
    • 雑誌名

      International Journal of Adolescent Medicine and Health

      巻: 33 ページ: -

    • DOI

      https://doi.org/10.1515/ijamh-2019-0167

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi