子ども虐待予防の個別とグループ支援の併用による包括的支援とその効果を明らかにするため、保健センターのグループに参加した母親に自記式調査、保健師に半構成的インタビュー調査を実施した。 結果、母親はグループに継続参加することで、個人差はあるが概ね改善傾向がみられた。また、保健師が捉えた母親の効果には、共感・安心、自身と向き合う、受容、共感、自己肯定感の向上などが示された。包括的支援は個別支援を基盤とし、グループ対象選定、グループにつなげるタイミングと動機づけ、関係職種連携とグループ運営、事前事後カンファレンス、情報伝達の標準化、人材育成等が重要な要素であると明らかになった。
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