研究課題/領域番号 |
17K12605
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 神戸常盤大学 (2022) 天理医療大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
堀江 修 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (50304118)
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研究分担者 |
芝田 宏美 兵庫医科大学, 薬学部, 助手 (20509137)
津田 智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30305172)
上杉 裕子 金城学院大学, 看護学部, 教授 (40423230)
竹末 芳生 兵庫医科大学, 医学部, 特別招聘教授 (70197292)
小柴 賢洋 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70301827)
吉田 いつこ 安田女子大学, 看護学部, 准教授 (90635088)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サーモグラフィ / 感染症 / 看護学 / 臨床看護 |
研究成果の概要 |
健常者のサーモグラフィ測定から、外耳温と頸部体表温は安定せず、顔面が測定部位としてふさわしいことがわかった。右頬と左頬は高齢者で高温となり、前額部と鼻部は低年齢者が高かった。サーモグラフィと体温計の比較では、発熱患者が全員検出できるほどの強い相関はなかった。機種性能では画質と焦点精度に大きく影響を受けることがわかった。COVID-19の影響から、サーモグラフィの判定ソフトの開発を進めた。判定ソフトには年齢を考慮した基準値を用いた。画像診断としての長所を生かしパターン分類を導入した。撮像や判定に慣れていない場合、サーモグラフィ正診率は大きく低下するが、その欠点を補う自動化判定システムを開発した。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感染症の制御に用いられているサーモグラフィの手法を基盤にして、検査経験の少ない看護師でも安全に、確実に、すばやく体表温検査を実施し、判定できるシステムを構築することが目的であった。研究期間中に、本研究の目的と合致し追い風となる可能性があったCOVID-19感染症は予想外の長期間に全世界に影響をおよぼしたため、研究ははかどらなかった。しかしながら、顔認証システム(AI)と、サーモグラフィのデータを融合し、正診率の高い判定ソフトは開発できた。COVID-19感染症がもたらした実害はたいへん大きいものであったが、サーモグラフィの有効活用への道も大きく開かれたといってよい。
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