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2019 年度 実施状況報告書

被災宗教建築の文化財価値を総体的に保全した復旧に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K12614
研究機関九州大学

研究代表者

福島 綾子  九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50432878)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード宗教建築 / 教会堂 / カトリック / 災害 / 営繕 / 復旧 / 九州
研究実績の概要

昨年度から調査している被災宗教建築の事例であるカトリック手取教会の研究成果が、6月に、日本建築学会技術報告集に査読付き論文「カトリック手取教会の営繕と災害復旧」として掲載された。
手取教会は都市部に所在し、比較的信者数も多い教会であったが、過疎地の小規模教会で被災した教会堂が被災後にどのように復旧したかという観点も重要である。この事例として、2018年以来、カトリック高遊原教会の調査を実施してきた。2019年に、複数回の現地調査、インタビュー調査を実施した。その成果を論文として日本建築学会技術報告集に投稿した。論文は審査の上受理され、2020年6月の掲載が決定した。
2017年度以来の調査で、被災宗教建築の復旧には、被災以前の平常時からの営繕が重要であることがわかった。このため、大規模災害での被災はないが、平常時からの営繕の自立性などが際立って事例を、カトリック福岡教区のなかから選定した。いくつかの教会堂を候補を予備調査を進めたところ、カトリック馬渡島教会が特に重要な事例と考えた。2020年1月、3月には、カトリック馬渡島教会の現地調査をおこない、これまでにおこなわれた営繕に関する資料収集、インタビュー調査を実施した。この調査研究成果を、日本建築学会技術報告集に論文として投稿した。査読を待っている状態である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本課題は、同時並行で実施している科学研究費国際共同研究強化の基課題である。国際共同研究強化の研究対象は香港である。香港では2019年6月から民主化運動が勃発し、これは実施している国際共同研究強化事業と重要な関係があるため、多数回の現地調査を緊急的に実施する必要が生じた。これによって、基盤研究Cに若干の遅れが生じた。2019年度に実施できなかった現地調査をおこなうため、また、2020年度に掲載予定の論文掲載料を支払うため、事業期間を1年間延長申請し、認められた。

今後の研究の推進方策

2019年度に国際共同研究強化の枠組みにおける緊急現地調査を予定以上の回数実施する必要が生じため、本基盤研究Cでは、2019年度に実施できなかった現地調査があった。これらをおこなうため、また、2020年度に掲載予定の論文掲載料を支払うため、事業期間を1年間延長申請し、認められた。2020年度に数回の現地調査をおたこなう予定であるが、感染症流行のため、出張が難しくなっている。当面は、既に収集したデータの整理、分析などをおこなってゆく。

次年度使用額が生じた理由

本課題は、同時並行で実施している科学研究費国際共同研究強化の基課題である。国際共同研究強化の研究対象は香港である。香港では2019年6月から民主化運動が勃発し、これは実施している国際共同研究強化事業と重要な関係があるため、多数回の現地調査を緊急的に実施する必要が生じた。これによって、2019年の基盤研究Cの実施に若干の遅れが生じた。2019年度に実施できなかった現地調査をおこなうため、また、2020年度に掲載予定の論文掲載料を支払うため、事業期間を1年間延長申請し、認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] 香港中文大學カトリック研究センター(中国)

    • 国名
      中国
    • 外国機関名
      香港中文大學カトリック研究センター
  • [雑誌論文] カトリック手取教会の営繕と災害復旧2019

    • 著者名/発表者名
      福島綾子
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 25 ページ: 983~988

    • DOI

      10.3130/aijt.25.983

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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