研究課題/領域番号 |
17K12616
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
松尾 寿栄 宮崎大学, 医学部, 助教 (70511476)
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研究分担者 |
石田 康 宮崎大学, 医学部, 教授 (20212897)
三好 良英 宮崎大学, 医学部, 講師 (80612382)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 受援システム / 支援者支援 / 災害ストレス |
研究実績の概要 |
今年度は、内閣府主催の平成30年大規模地震時医療活動訓練が宮崎県で実施され、実際に南海トラフ大地震を想定し、県外からの多数の医療支援チームの受入や宮崎県での対応について行政機関と一緒に災害時における医療機関での県外からの支援チームの大量受入や調整方法など、現在考え得る災害時におけるシステム等について各関係機関との打ち合わせや調整を行った。また、医療支援の実動訓練だけではなく、訓練では避難所等の立ち上げも行われ、実際、県外からの支援チームを派遣調整するなどの企画や行政との調整、実働シミュレーションを行った。 被災県での当事者としての役割を聞き取りしたり、実際の活動内容を記録を取るなどの現在のシステムの抱える問題点の洗い出し等については各関係機関と協議や調整を行う良い機会となったが、現時点では訓練の振り返りにとどまっており、今後のより効果的な受援者となるためのシステム構築に繋げるところには至っていない。 ヒアリングデータの可視化や、数字として表せるデータとしてはまだ十分とは言えず、今後、これからより綿密な自治体、医療・保健担当者等とのデータの集約等について調整が必要と思われる。 アンケート調査を行うことも行政機関と打ち合わせを進めている。2019年度に行われる九州・沖縄ブロック災害実動訓練の訓練時に関係機関(行政機関・消防・医療機関・保健所など)に対してアンケート調査を実施することで計画は進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
内閣府訓練等での企画・打ち合わせに時間を要し、自治体との打ち合わせは行っているものの、一斉に行うアンケートのタイミングを協議中であるため。
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今後の研究の推進方策 |
協力いただいている自治体との協議が終わり次第、速やかにアンケートを実施し、集約を終え次第、発表や論文化できるような取り組みを行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ収集の時期が大幅にずれた事に伴い作業開始が遅れ、加えて内閣府訓練等での打ち合わせが頻回に開催され、訓練以外で研究に要する自治体との打ち合わせがその時にほぼ大学内で行われたことから会議費用等がそこまでかからずに済んだ。 今後、データの集約や研究成果等の発表も控えており、前年度以上に研究費の使用が予定されている。
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